訪れたのは2020年10月18日
美ヶ原か。平らな印象しかないんだけど、どうなんだろう。
美ヶ原には何度か行ったことがあったのですが、すべて車でビーナスラインを走って、湿原が見えるところに立ち寄ったり、美しの塔に寄ったりしただけなので、平らな場所という印象でした。
もくじ
パン屋さん「SWEET」で朝ごはん
美ヶ原に向かう途中、雲が多めの空を見上げながら(山頂からは雲海が見えているのにね)、朝食をとるためにパン屋さんに立ち寄ることにしました。
その途中、松本城の案内を見つけてしまい、見に行くことにしました。(なかなか松本まで来られないのでついつい。)ぐるっと一周しながら車内から見ただけですが、紅葉が始まっていていい感じでした。
立ち寄ったパン屋さんは「SWEET」並柳店です。
店内に写真が飾られてるのを見て驚いたのですが、なんと開業から100年以上も続いているお店のようです。
種類がとても豊富で朝からたくさんのお客さんが来てました。イートインコーナーがあったので店内で食べることにしたのですが、こちらのパン屋さん、レジのところに紙コップが置いてあり、無料でコーヒー、カフェラテ、麦茶が飲み放題となっていました。持ち帰りのお客さんも同様に利用できるようで、皆さんコーヒーを片手に帰っていきます。こういうサービスは嬉しいですね。
以前、「県民ショー」で見てからずっと食べてみたかった牛乳パンがありました。テレビで見たお店とは違いますが、ふわふわでクリームたっぷりで美味しかったです。
美ヶ原 登ってみたら楽しい山
美ヶ原で登山というイメージはなかったのですが、100名山です。調べてみるとちゃんと登山口があり、登山道があるようです。
アザレアラインの途中にある三城いこいの広場駐車場に車をとめて歩き始めます。
見上げると山の上の方はうっすらと白くなっていました。この日は長野県内で初雪が観測された地点が多くあったようです。
車道を10分ほど歩くと、ダテ河原の登山口があります。
しばらく紅葉がすすんだ林の中をゆったりと登っていきます。
足元の落ち葉がサクサクと気持ちがいいです。
道ははっきりしていて、要所要所に案内板があるので迷うことはありません。
ダデ河原コースを登っていくと小屋が見えてきました。山頂のホテルがもう見えたのかとも思いましたが、違うようです。なかなか大きな建物ですが、看板はなく無人でした。地図には載っていません。
多少荒れているところをみるともう使われてはいないのでしょうか。ちょっともったいないような気がします。
もう少し登っていくと下に雲海が見えました。
朝、曇っているしとのんびりパンを食べていた頃、山では美しい雲海が見えていたようです。
中央アルプスが白くなっているのが見えます。山はもう紅葉が終わって冬の入り口です。
このままダテ河原コースを登ればもうすぐ山頂ですが、分岐のトラバース道から八丁ダルミコースへ行き王が鼻を目指すことにしました。これが大正解。
キツそうな響きの八丁ダルミでしたが、たいしたことはなく、それよりもどんどんパノラマが広がってくる感動の方が大きくて。
登り始めた時に見えた雪はもうありませんでした。
王が鼻はとても賑わっていました。
王が鼻
ここからの眺めは素晴らしいです!北アルプス、中央アルプス、南アルプス、御嶽山、乗鞍岳、八ヶ岳、もう周りの山が全部見えます。
Mochiは大きな勘違いをしていたのです。美しの塔が美ヶ原の山頂だと思っていて、そこが美ヶ原のすべてだと思っていたことに反省です。
登山口から登ることによって、美ヶ原は山だったと思えたし、こんなにも展望台の素晴らし山だったと発見できたし。美ヶ原という名前に納得することができました。
それでもまだまだ勘違いをしていたのですよね。美ヶ原の山頂は「王が鼻」ではなく「王が頭」なんですよね。
王が頭まではなだらかな道です。車道みたいだなと思っていたら「王が頭ホテル」と書かれたバスが走ってきました。やはり車道なんですね。(一般車は通れません)
王が頭方面はなんだか基地のようです。テレビ電波とかの中継基地のようですが、なんだかものものしい雰囲気があります。
まっすぐ行けばすぐに山頂ですが、ちょっと横道にそれてアルプス展望コースを歩きます。
ダテ河原コースをまっすぐ登ってくるとこの道と合流します。
美ヶ原の山頂
ようやく美ヶ原の最高点、標高2034m「王が頭」に到着です。だいぶ雲が増えました。
ここまでビーナスライン方面からだと駐車場から平坦な道を歩いて20分ほどで来ることができるので、観光客の姿も多くありました。
そして、Mochi知りませんでした。美ヶ原の山頂に立派なホテルが建っているなんて。
その名も「王が頭ホテル」です。先ほどのバスもここのですね。
めちゃくちゃ立派なホテルです。宿泊客用の駐車場までは送迎バスが出ているそうです。
松本駅からの無料送迎バスもあるようなので、いつか冬に泊ってみたいなと妄想してみます。
立ち寄りだと売店とカフェの利用のみ可能でした。雰囲気の良いカフェではビーフシチューやパスタなどがあり美味しそうです。
トイレの利用は有料のようです。
ホテルの前のベンチで、用意してきた材料で鍋をしたのですが、風の通り道で冷たい風がビュービュー吹き付けてきてとっても寒かったです。
初雪の便りの届いた日ですし、標高は2000mありますしね。
ささっと食べて撤収します。
王が頭からは「塩くれ場」を経由して「百曲りコース」から下山します。
塩くれ場のあたりには牛がたくさんいて牧歌的な風景が広がっていました。
下降地点まではずっと平坦です。
百曲りコースは直登ならきついのでしょうけど百曲がっているので歩きやすいです。
ちょうど日が差してきて紅葉がとても綺麗でした。風もなく暖かいです。
途中で何か所か水が出ている場所があり、その水が登山道を流れていくのでしばらくびしょびしょの道を歩くところがありました。滑らないように注意です。
さくさくと下山していくと東屋がある広場に出ます。地図に広小場とある場所です。
茶臼山方面へはここで分岐しますが、東屋の柱に「崩落個所あり、通行注意」という案内がありました。
だいぶ時間が押してしまったので駐車場まで先を急ぎます。
途中、三城いこいの広場オートキャンプ場を通ります。
この日は営業はしていませんでしたが、木々に囲まれたサイトは居心地が良さそうに思いました。
駐車場に着いたのは5時ちょうど。運よく向かいの店がぎりぎり開いていてソフトクリームを買うことができました。下山後のソフトクリームはたまらなくおいしいです。
この店はセンターハウスといって先ほどのキャンプ場の受付もこの店でしています。キャンプのレンタル用品などが置かれていました。昼はカフェもしていて、カレーの種類が多くて美味しそうでした。
スタートが遅くなった割にのんびりしてしまいましたが、なんとか日没前に下山できたので良しとします。
今日初めて美ヶ原を知ったような気がします。
美ヶ原のまとめ
- 美ヶ原の登山の際は三城いこいの広場駐車場が便利です。
- 駐車場にはチップ制トイレがあります。綺麗なトイレですが便座は冷たいです。
- 美ヶ原に登るにはダテ河原コースをまっすぐ行くのではなく、途中で八丁ダルミに行くのがおすすめです。
- 王が鼻は最高の展望台です!
- 山頂のホテルにカフェがあるので、そこでランチもできます。
- 下山後の温泉は「扉温泉 桧の湯」を利用しました。地元の人の利用がとても多いようです。
- 入浴料金もお手頃、お湯もよくて、気持ちのよい温泉です。
- 桧の湯までの道は細いので運転に注意です。
このときの車中泊場所
- みどり湖パーキングエリア(下り)
- フードコートと売店は朝7時から営業しています。
山に紅葉を見に行こう。美ヶ原に行きたいな~。