毛無山 予想外な花畑

訪れたのは2021年8月11日。

これまで登山の時は、前日の夜に登山口近くまで移動して車中泊していました。

今回は天気が不安定なことと、自宅からそれほど遠くないこと。夏休み中なので早めに就寝が可能(通常Ankoの帰宅は深夜)ということで、かなりの早寝早起きをして登山口へ移動することにしました。

もくじ

今回のルート

道の駅朝霧高原を起点として→毛無山→高デッキ→雨ケ岳→端足峠→道の駅朝霧高原に戻るという回コースです。

コースタイムは9時間20分ほどです。

毛無山の標高は1946mです。秋の涼しいときに登る予定にしていましたが、なかなかタイミングが合わずにまさかの真夏に登ることとなりました。

道の駅朝霧高原から出発

駐車場

道の駅に早朝4時に到着しました。

第2駐車場に車を停めて準備です。

キャンピングカーや車中泊の車が数台とまっています。

Anko&Mochiも何度ここで車中泊したでしょうか。

出発

道の駅の前の交差点を横断して直進するのですが、この交差点には信号がないので十分に注意して横断しましょう。

道を渡ってそのまま直進するとすぐに分岐の標識があります。

その分岐を左へ曲がり道なりに歩きます。

ふもとっぱらキャンプ場の近くまではところどころ草原のような道なので、朝露で足元が濡れました。

気になるようならゲイターを付けるといいです。

ふもとっぱらキャンプ場の横を通過

ふもとっぱらキャンプ場はサイトから富士山がドーンと見える、大人気のキャンプ場です。

この日もたくさんのテントが張られていました。

ここの横を通った時、ちょうど朝日が昇り始めて富士山の色が刻々と変化をはじめました。

そんな富士山を眺めながらゆったりとコーヒーを飲むキャンパーさんが見えました。

羨ましいなと横目に見つつ、毛無山の登山口に向け美しい富士山を背にして進みます。

ふもとっぱらキャンプ場の横を通り過ぎたあたりにトイレがあります。

登山口にはないのでここで寄っていきましょう。

綺麗なトイレです。

道の分岐にかわいい看板があります。車だと気づかずに通り過ぎてしまうかも。

道の駅から毛無山登山口まではほぼ平坦な道のりでした。

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毛無山登山口から山頂へ

毛無山の登山口には有料の駐車場があります。(1回500円かな)

毛無山の山頂ピストンならこちらに駐車するのが便利です。

登山道の入り口には簡単な地図があります。

登山道を進んですぐのところにある神社にお参りしたらいよいよ毛無山登山が始まります。

神社をすぎるとさび付いた何かの機械の一部だろうものが目に入ります。

なんと、昔はここは金山金の採掘が行われていたとのことです。

今とは全く違う毛無山の姿があったのでしょうね。

道なりに進んでいくと赤い矢印があるのでそれに従い左折します。

そうすると沢に出るので、それを渡ります。

沢を渡って少しだけ登ると分岐があります。

右手、毛無山方面へと進みます。

ルートは明瞭で、一合目からずっと標識がありました。

一合目と二合目の間には「はさみ岩」と名前に着いた岩場があります。

難しいことはなく、楽しく登れる岩場です。

はさみ岩を登ったあたりで振り返ってみたら、太陽が昇ってきていました。

二合目標識からしばらく進むと、「不動の滝」を見るポイントがあります。

ちょっと遠く、見下ろすように細長く落ちる滝が見えるのですが、残念ながら生い茂った木々の葉っぱのためによく見えませんでした。

実は滝を過ぎたあたりから、Mochiは猛烈な眠気に襲われていたんですよね。早寝をしたとはいうものの、早すぎたことと、久しぶりの登山へのワクワク感が相まって全く眠れなかったんです。それでもスタートからここまではとっても元気だったのですがね。そこからはもう5歩登っては5秒眠りながら登りました。寝不足はダメですね。

急ながら、歩きやすく気持ちの良い道、真夏はキツイかと思われたけど意外と平気な感じ。それよりも眠い、と思いながら登る九合目の手前に「富士山展望台」という岩場があります。平らな岩でちょっと休憩するのにも良さそうでしたが、肝心の富士山はガスで全く見えません。山頂への不安が募ります。

九合目をすぎると傾斜は緩くなり尾根へと出ます。

地蔵峠方面との分岐があります。

ここから山頂まではゆるゆるとした道ですが、その途中に「北アルプス展望台」という岩があります。

岩の上は2人が定員くらいの広さしかないので順番に。

晴れているとその名の通りに北アルプス?南アルプスや八ヶ岳を見ることができます。

毛無山の山頂はもうすぐそこです。

毛無山山頂

到着です。標高1946mです。

360度の展望はないけど富士山がよく見えるというので楽しみにしていました。

しかし、朝の太陽はガスに包まれ、あたりは真っ白です。

富士山は見えませんが、あたりを見ると背の高い黄色い花がそこら中に咲いています。

マルバダケブキといい、群生しているものがちょうど見頃を迎えているようでした。

毒があり鹿も食べないから増えているという説もあるようですね。

白くかすむガスの中に浮かび上がる黄色い花に蝶や蜂が集まり、幻想的でなかなか素敵な雰囲気です。

毛無山山頂から雨ケ岳へ

毛無山の山頂は1946mですが、15分ほど先に大見岳という標高1959mで毛無山の最高点があります。

ちょっとだけ高いところに標識があり、わかりにくいので見落とさないように。

大見岳からタカデッキへと進みます。

しばらくすると道迷い防止の標識があります。

雨ヶ岳方面へ進みます。

ここからちょっと下りになりますが、下り始めてすぐくらいかな、ふと横を見ると大きなカエルのオバケが鎮座していました。

カエルに見えませんか?

道は明瞭で歩きやすいのですが、ガスのせいもあり展望はありません。

真夏ですが、涼しいくらいです。

タカデッキの直前ササっ原の斜面に出ます。ガスってなければとても展望が良い場所のはずです。

タカデッキはというと、てっきり大きな岩でもあるのかと思っていましたが、ちょっと広い平地があるだけの場所でした。展望はガスのため不明です。

レジャーシートを敷いて休憩です。汗だくなランチになるかと思いきや、じっとしていると冷えてくるほどの気温でした。嬉しいような寂しいような。

タカデッキから雨ケ岳方面へはけっこう下ります。

下って、見てほど激しくない道を登り、ササっ原が広がり始めると雨ケ岳です。

この辺りに来るとガスは取れて富士山を見ることができました。

他に誰もいなくて気持ちの良い山頂です。

レジャーシートを敷いて座ると富士山が見えにくいので、ちょっとしたチェアがあるといいかなあと思いました。

雨ケ岳からはぐぐぐっと下ります。

最初は富士山を見ながら下っていけるので楽しいのですが、やがて樹林帯となります。

下り一辺倒の道です。

日が出てきたのであっという間に体感温度が上がります。

下った先の端足峠は竜ヶ岳と本栖湖方面への分岐でもあります。

道を間違えないように。

Anko&Mochiは東海自然歩道へと進みます。

杉林の中の道を歩きます。

あまりの暑さに途中にあった沢で水遊びをしました。

冷たくてリフレッシュできました。

手ぬぐいを濡らして首にかけると冷え冷えタオルになり気持ちいいです。

端足峠から40分ほど下ってきた貯水池の横にトイレがあります。とても綺麗です。

ここから根原の吊橋方面の予定でいたのですが、草ぼうぼうだったら嫌だなあということで車道へでることにしました。

いつもは車で通過する道ですが、富士山が良く見える道でもあるのでありですね。

ただ、交通量があるので排気ガス臭いのがちょっとね。

道の駅まで戻ると、臨時駐車場まで使って大賑わいでした。

まとめ

  • 毛無山の山頂ピストンなら登山口の有料駐車場、ぐるっと周遊なら道の駅の駐車場がおすすめです。
  • 毛無山の登山口にはトイレはありませんが、少し手前に東海自然歩道のトイレがあります。
  • 周遊コースには道の駅も合わせて3箇所のトイレがあり、どこも綺麗です。紙もありました。
  • 道の駅から毛無山登山口までは草で足元が濡れることもあるのでゲイターがある方がいいかもしれません。
  • 毛無山から雨ケ岳までの登山道は明瞭でとくに危険個所はありません。
  • 道の駅朝霧高原にはおいしいソフトクリームはありますが、かき氷はありません。