八経ヶ岳 世界遺産の道 大峯奥駆道

訪れたのは2020年8月5~6日

Anko

平日の連休だし、久しぶりに山で泊まりたいね。

Mochi

泊るならテントがいいね。久しぶりの山で、いきなりテント泊の装備か...。

ずっと行きたかった大峯奥駈、八経ヶ岳ならコースタイム3時間だし、それくらいなら頑張れるかな。

コロナの自粛がはじまって以来の久しぶりの登山です。

近所を少々歩いたとはいっても近所は平地なので登山に必要な筋力はガタガタに落ちてしまいました。

そんな中、いきなりテント泊装備で登山再開です。

夜中に出発して途中のサービスエリアで力尽きて就寝。

翌日は途中の道の駅で柿の葉寿司を食べたりしていたら行者還トンネル登山口への到着が12時を過ぎてしまいました。

登山口の駐車場は管理人さんがいる有料駐車場です。

泊りの人は奥に停めてねと言われました。

こんなに遅い時間の登山開始は初めてです。

もくじ

憧れの大峯奥駆を歩く

登山届を出したら出発です。

登山口からしばらくは平坦な道です。森林浴気分で足取りは軽いです。

久しぶりの山に胸が高まります。

かわいい橋を渡って。

しばらくすると登り道になります。

どんどん登っていく感じの道です。

道は整備されていて迷うこともありませんし、すれ違った人も多くいてこの山の人気がうかがえました。

しかし、けっこう急できつい登りなんです。

行者還トンネル登山口から奥駆道出合まではコースタイム1時間、正確にはここは大峯奥駆道ではなく、奥駆道出合から先が世界遺産のその道です。

そこまでの1時間の道のりがとってもきつかった。登りたいという気力に体力がついてこないなんて。

写真を撮る余裕もなくなっていたわ。

やっと奥駆出合にきました。ここからが大峯奥駆道です。

Mochiの憧れの道です。言い方はおかしいですがMochiは役行者のファンなんです。

本来ならばこの道は吉野からずっと熊野まで続く修験の道です。体力と時間が許すならばぜひとも全行程を歩いてみたいところです。しかし、女人結界があるんですよ。

古より守られているその結界を破るわけにもいかないですし。

奥駆出合から1時間ほど、なだらかな散歩道のような雰囲気がつづきます。

弁天の森というそうです。

要所要所に標識があるので楽しいです。

この日の目的地である弥山が見えました。

右側の丸い山が弥山です。まだあれだけ登るんですね。

弁天の森を過ぎてからの登りは階段状に整備されていてとても歩きやすいです。

しかし、なまりきった体はなかなか速度があがりません。

この辺りから雲が増えてきて遠くからゴロゴロと音が聞こえてきました。

急な雷雨への恐怖を感じつつ登っていきます。急ぎたいのに急げない。く~

なんとか降られずに弥山に到着しました。

弥山小屋は大きな小屋です。

今夜はテント泊ですが、この小屋に大峯奥駆のイラストがあるようなので、それが見たくて小屋番さんに聞いてみると、快く中に入れていただけました。

食堂に飾られている大峯奥駆の絵はこの道に通い続けた方が書いた絵ということで、まるで詳細なガイドマップのようでした。

いいものを見せていただきました。

小屋番さんが言うには、ゴロゴロと雷の音は聞こえているけどここは降らないだろうということです。

結局雨が降ることはありませんでした。よっかた。よかった。

この日、小屋に泊まる予定だった人がキャンセルして誰もいないようでした。

テントもいないし、あれ、貸し切りかな?と思っていると、山から登山客とはちょっと違う雰囲気の人が数人戻ってきました。

聞いてみると、鹿よけのフェンスを張る工事のためにここにしばらく滞在しているとのこと。

このときはまだ作業が始まったばかりで体が慣れていないのでキツイと話していました。

こういう方たちの支えによって山が守られているんだなと思いました。

弥山小屋のまわりでもたくさんの鹿がいました。かわいいんですけどね。

貸し切りの弥山でのんびりテント泊

夕食は自宅近くのスーパーで「十和田バラ焼き」という味付け肉のパックが売っていたので、それと玉ねぎをカットした状態で持ってきたもの(しばらくザックの中が凄い玉ねぎ臭に)をフライパンで焼き焼き。

「十和田のバラ焼き」はその名の通り十和田のB級グルメのようです。

本来なら鉄板焼きなんでしょうけど、ちょっと玉ねぎの量とフライパンのサイズが合わなくて煮物のようになってしまいました。ちょっとに詰めていきます。

冷えてくる山の夜、あたたかい食事はおいしいです。味もよかったです。本場で食べてみたいものです。

日が暮れたら明かりを灯して。まったりティータイムです。

持ってきたランプも明るいですが、水のペットボトルを4本並べた上にランプを置くと明るさが倍増してとっても明るいです。

この夜、テントはAnko&Mochiのだけでしたが、小屋の中から工事の人たちのにぎやかな声が聞こえていたので寂しさはありませんでした。

Anko

夜中もテントの周りで鹿が草を食べる音が聞こえていたよ。

Mochi

えっ そうなの?ぜんぜん知らないよ。

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大峯奥駆の御来光と優雅な朝

御来迎は国見八方睨からみました。

思わず拝んでしまうほどの美しい朝日に言葉がありません。

朝露に濡れるコケまでも美しい。

気持ちの良い朝です。

誰もいないうちに八経ヶ岳にむかいます。

弥山からは少し下ってまた登るという道のりです。

八経ヶ岳です。雲海が出ていていい雰囲気です。

少し役行者を近くに感じるような気がします。

釈迦ヶ岳方面をのぞみます。

良く晴れています。

お腹がすいてきたのでテントに戻りましょう。

鹿よけのネットがありました。

弥山に鎮座している天河奥宮にお参りします。

素朴だけど雰囲気のあるところです。

ここでも神事が行われるのでしょうか。見てみたいものです。

さあ、朝食は優雅にパンケーキです。

混ぜ方がいまいちでちょっとぼそぼそしましたが山でパンケーキは楽しいです。

でも次回はもうちょっと工夫したいです。

この日、固形燃料も持ってきたのですが、軽くて便利でいいですね。

パンケーキを焼きながら、となりでお湯を沸かしてコーヒーを淹れられます。

このころになると日帰りで登ってくる人がぽつぽつ到着していました。

テントとかを少し干してから片付けようとしたんですけどね、日当たりがよくてあったかくて気持ちいいんです。ついつい

これがとっても気持ちよかったです。もう一泊したくなってしまいました。

朝はちょっと冷えたのでポカポカ暖かいのが心地いいです。

それでも夏の日差しです。じわじわ暑くなってきたのでかたずけて下山します。

下山は足取り軽く

大きな小屋ですね。小屋の前にテントを張りましたがスペース貸し切りで楽しくすごせました。

さて下山です。登りの時はどこまで続くのかと思った階段もどんどん下ります。この階段、幅も間隔も角度もちょうどよくてとても歩きやすかったです。

弁天の森を通り抜けて、出合まで戻ったら激下りのはじまりです。

どんどん下ります。眺望もないのでひたすら下るのみです。

駐車場まで戻ってきました。

駐車場の端に沢を利用した靴洗い場が設けてあります。

冷たくてきれいな水だったので、Anko&Mochiは靴ではなく自分の足を水に浸しました。

さっぱりしてしゃきっとして気持ちよかったです。

しかもこの横にとっても綺麗な滝があるんです。

ぜひ見てください。

まとめ

  • 行者還トンネル駐車場は有料の駐車場です。
  • 1日あたり1000円です。(今回は2日分で2000円払いました。)トイレ1回100円。
  • 天河方面に向かってたくさん駐車スペースがありますが、通常はロープが張られているので駐車場の管理人さんの指示に従いましょう。
  • 弥山小屋は有人の営業小屋です。
  • 弥山小屋の営業は期間限定で、要予約です。
  • テント泊は予約不要です。
  • テントは一人500円です。弥山小屋で受付をしましょう。
  • 水は有料です。100円/ℓ

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