車中泊した梅ヶ島温泉黄金の湯で準備を整えて、梅ヶ島温泉最奥の駐車場へと移動します。
最奥といっても山奥ということではなく、点在する梅ヶ島温泉の一番奥にある観光駐車場です。
登山地図で見ると、梅ヶ島温泉と安倍峠を結ぶくねくねした林道の途中に八紘嶺登山口駐車場と記載があるかもしれませんが、林道が崩落していて通行止めなので、梅ヶ島温泉から歩きます。
もくじ
梅ヶ島温泉から安倍峠
梅ヶ島温泉の駐車場は梅ヶ島温泉街を通り過ぎた右手にあります。
手前にトイレと、2段の駐車場があります。
トイレは2つ、男女共用ですが、綺麗でした。
湯元屋を左手に曲がってスタートです。
温泉街の終わりに階段があります。
この階段を上って、道路を渡ると登山道の入り口があります。
ここから1時間ほど。整った間伐展示林の中を歩きます。
1時間ほど登っていくと、林道に出ます。少し広くなっているところが本来なら駐車場ですね。
駐車場のすぐ先に八紘嶺への登山口があります。
しかし、今回はそちらへは行かずに林道(舗装路)を歩きます。
10分ほど歩くと、右手に安倍峠入り口と書かれた看板があります。
そちらに進みます。
ここからは沢沿いを歩きます。
ピンクリボン等は少ないですが、沢沿いを歩きやすい方に渡ったりしながら進んでいけば大丈夫です。
山に登っていることを忘れてしまいそうな気持ちのいいコースです。
大雨の後など水量が多そうなときは気を付けてください。
30分くらい沢沿いのコースを歩いて行くと静岡市の水源地がありました。
こういうのを見ると、この小さな流れが大きくなっていき人々を潤していくんだな~と感慨深くなります。
そうして、沢から離れて広々と公園のような雰囲気になってきます。
安倍峠は明るい場所です。
安倍峠からバラの段方面に進みます。
安倍峠には歩いてきた沢沿いコースへの標識はありませんでした。
バラの段から下ってくると左手方向が沢沿いコースです。
沢沿いとは打って変わって急な登りです。
でも、根っこ階段が設置されているので歩きやすいです。
振り返ると向こうの山が見えます。あれが八紘嶺でしょうか?(違いました)
ぐいぐい登って、一回少し下って、また登るとバラの段に到着です。
バラの段は富士山の展望台です。人数が少なければ休憩にちょうどいい場所です。
駿河湾まで見えます。
なんなら今日のゴールはここでいいかなと思うくらいです。
このまま先に進んで安倍の大滝方面に下るコースも面白そうだなと思いますが、この日は八紘嶺に行ってみます。
なので、来た道を安倍峠まで下ります。
朝からここまで一人しか見かけませんでした。
安倍峠から八紘嶺
安倍峠まで戻り、今度はバラの段と反対側の林道に出てしばらく歩きます。
途中、けっこう崩れているところがありました。
この林道は梅ヶ島温泉と山梨県側(身延)をつなぐ道ですが、かなりの整備が必要になると思います。再び開通する日は来るのでしょうか。
そんな林道を歩いていると、通行止めのゲートがありました。
ここでゲートが閉じていても、ここに来るまでも相当な悪路かと思われます。
このゲートの左を迂回(くぐっても)してゲートの先へと進みます。
そうするとトイレが見えてきます。
建てられてからまだ数年しか経っていない綺麗なトイレのようですが、林道が閉鎖されているためかトイレにも鍵がかかっていて使用できません。
進行方向はトイレの裏手左の緩い斜面です。
ここを左手方向に登っていきます。
どんどん歩いて行くと、八紘嶺への分岐に出ます。
八紘嶺へ登る道と、もう一方は、朝、林道の駐車場で見た登山口へとつながっています。
あとでそちらに下山します。
さて、八紘嶺へ向かいます。
割りと急な登りが続きます。
地図に記載のある「富士見台」ですが、期待していました。
期待はずれでした~。昔はもっと良く見えたのかもしれませんが。
とくに休憩できる場所というわけでもなく。
そうして、また細くて急な道を登っていきます。
地図に「展望岩」と記載がある場所は、とくに標識などはないのですが、岩があり、ちょっと富士山が見えて休憩しやすいポイントです。たぶんそこが展望岩です。
急な登山道は、とくに階段があったりするわけではなく、小石のザレた坂道的な登山道です。
鎖場のような場所はないことはありませんが、大した高さでもないです。
目の前に山頂らしきものが見えてきますが、それは八紘嶺ではなく、また下ります。
そしてまた登っていく2~3個偽ピークがあったような。
途中にとても見晴らしの良い場所が2か所あります。
ちょっと平らで倒木に座れたりするので休憩におすすめの場所です。
もう一か所はもう少し八紘嶺に近いところです。
そこから少し登ると、木々に囲まれた八紘嶺があります。
木々の間から見えるのは、北岳でしょうか?
途中でおやつにしそびれてしまい、お腹がすきました。
八紘嶺から少し戻って安倍川が一望できるところで休憩にしました。
急な斜面でしたが、ちょうど枯れ木が2本転がっていて休憩場所のようになっていました。
安倍奥から河口まで見えて(写真だとわかりにくですが)絶景ポイントでした。
八紘嶺の山頂は展望がないとのことで期待はしていなかったのですが、こんなに素晴らしい場所があったなんて驚きです。
ピストンではなく縦走してきた人は、まずここで「おー」という場所です。
下山はやはり急でザレているので歩きにくかったです。
下山後の温泉
梅ヶ島温泉で人気の「湯元屋」の温泉などもはいりたかったのですが、お風呂の規模と混雑を考えて前日と同じく「黄金の湯」にしました。
やはり広い温泉は気持ちがいいです。
肌に滑らかなお湯が気に入りました。
この日の車中泊場所
梅ヶ島温泉 黄金の湯で3泊目です。
トイレが綺麗で、静かなので居心地がいいです。
歩いて10分ほどのところに小さな商店があり、おでんが売っているようなので行ってみました。
食料品や駄菓子など品数豊富な店内の端におでん鍋はありました。
これまで食べたおでんの中で一番黒いおでんです。
本場の本物のしぞーかおでんです。
だし粉をたっぷりかけてもらい、店先のベンチでいただきました。
見た目の色ほどくどい味はせず、よく味が染みていて美味しかったです。
この夜も平和に眠れました。
まとめ
- 梅ヶ島温泉から山梨県の身延に抜ける林道は通行止めです。
- 駐車場は梅ヶ島温泉の奥にあります。トイレもあります。
- 安倍峠には、八紘嶺方面から分岐していく道と、林道から渓谷沿いを歩く2通りで行けます。
- 安倍峠に行く道で楽な方は渓谷沿いの道ですが、大雨の後などは注意しましょう。
- 安倍峠からの林道のトイレは鍵がかかっていて使用できません。
- 縦走してきて八紘嶺を下山すると一度登山口に出ますが、駐車場の右奥からまた登山道に入り梅ヶ島温泉へと下山しましょう。林道は崩落していて通れません。
- 八紘嶺に眺望はありませんが、少し下ると安倍奥の絶景が見られます。
- 八紘嶺から七面山方面の登山道は倒木が多く荒れているようです。
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