訪れたのは2016年12月4日
へー。どんな感じなんだろう。ワイルドな感じがするけど。
・・・とりあえず、水着着て混浴らしいよ。
えっっ 水着・・・・・・。何年ぶりだろう・・・・。うーん・・・。
もくじ
仙人風呂に行ってみた
ちょっと戸惑いましたが、やはり温泉好きとしては河原に掘った温泉という響きの魅力にはかないません。
到着したのは和歌山県田辺市の川湯温泉といい、世界遺産に登録された熊野本宮大社にわりと近いところにあります。川沿いに旅館が数件立ち並んでおり、駐車場の案内がわかりやすく出ていたのでそれに従います。
駐車場と仙人風呂は100mほど離れていたので到着した時点では仙人風呂は見えていなくて様子はわかりません。
河原に目をやると、ちょっと離れたところに湯気が立ち上っている場所があるのが見えました。手前にショベルカーがあったので工事中のようにも見えましたが、そこにタオルを持って歩いて行く人やそこから戻ってくる人が見えたのでAnko&Mochiもタオルを持って行ってみました。
これがもう本当にワイルドな温泉なんです。天然の川そのものです。
先ほどのショベルカーでガーっと掘ったのでしょう。
脱衣所といえる場所はなく、ただ、気持ちばかりのよしずが立っているのでそこで服を脱ぐのみです。
よしずは目隠しや脱衣所代わりではなく、ただ雰囲気をちょっと良くするためだけのものかなというものです。皆さんそこにタオルをかけています。あとバスマット?がちょこっと。
冬なので風は冷たいです。パパっと脱いですぐに湯に入るのがいいでしょう。
露天風呂といってもとても広いです。人もそれほど多くなくて皆さん水着でプールのようだし、ほんのり上る湯気もあり抵抗なく入ることができました。
小さな子供連れの親子は子供用の浮き輪を持ってきていたりもしていましたが、深さは普通にお風呂くらいなのでさすがに泳いでいる人はいません。
仙人風呂はどんなかんじ?
肝心の温泉はというと、もう、本当に河原をガーっと掘ってあるだけなので足元は砂利です。きれいに平らというわけでもありません。ちょっと足を取られる感じの砂利が足の裏に心地いいです。
温度はぬるめです。場所に乗ってはこぽこぽと足元から湧いているところもあるので移動しながら適温を探すのも楽しいです。
Anko&Mochiもちょっとうろうろしてみたのですが、どこもぬるかったです。人が多くいるあたりが適温なのかもしれませんが、せっかく広い温泉なので空いているあたりでのんびり浸かっていました。
周りの木々も紅葉していて解放感抜群でとても気持ちがいいです。このときは午前中でしたが、週末の夜は灯篭が灯されるので昼間とは全くちがう雰囲気になるのでしょう。(令和2年は灯篭は中止のようです。)平日の夜なら星を見上げながら入浴できるのでしょうか?それも素敵ですね。
さて、ぬるいポイントでしか入浴できなかった残念なAnko&Mochiは、体の芯から温まることができなかったので、冷えないように秒で体を拭いて服を着る必要がありました。
駐車場に戻る途中で「更衣室」と書かれた場所があったので見てみましたが、がらんとした空間で駐車場からも仙人風呂からも距離が微妙なのであまり利用はされないんじゃないかなと思いました。
仙人風呂へ行くなら温泉のはしごになる
そもそも仙人風呂は天然の川なのでシャンプー類が使えません。入浴後も温泉に入ったというよりは川遊びをした後みたいな感じになります。ここでは仙人風呂のワイルドな雰囲気を楽しみ、続いてもう一か所別の温泉に行くことをおすすめします。
仙人風呂のある川湯温泉には、良心的な料金で入浴できる公衆浴場もあるのでそこを利用するのもいいでしょう。
Anko&Mochiは仙人風呂から車で数分の「わたらせ温泉 大露天風呂」に行きました。
この温泉の入り口となっている建物は古民家風でなかなか素敵な雰囲気をただよわせています。ここもとても広い露天風呂があります。多少混雑しても気にならないほどの広さの露天風呂なので入浴していて解放感があります。
しっかり男女別の温泉なので、水着は必要ありません。ハダカでのびのび入浴することができます。洗い場もありますし、ドライヤーも完備されています。
食事処もあり、「めはり寿司」などの和歌山の名物をいただくことができるようですし、お土産の購入もできます。
他にも貸し切り露天風呂や宿泊施設もあるようです。
仙人風呂とはまた違う広い露天風呂はおすすめです。
「風伝おろし」とは?
この日の朝、車中泊した「道の駅熊野・花の窟」を出発したAnko&Mochiは、「風伝おろし」が見られるかもしれないということで「さぎりの里」に立ち寄ることにしました。
ところで、「風伝おろし」ってなに?北風が吹き荒れてるイメージなんだけど・・・寒そうだね。
なんでもこの時期に起こる現象らしいけど・・・?
田んぼが広がるのどかな道をドライブしながらさぎりの里に近づくと、前方の山に雲がかかっているのが見えました。でもちょっと様子がおかしいです。
滝雲です。山に登った時に遠くに見たことはありましたが、山ではなくこんな里で、しかも目の前に下りてきそうな滝雲を見ることができるなんて!と驚きました。
これが「風伝おろし」だそうです。
実は滝雲ではなく朝霧だそうですが、秋から春にかけての寒い時期に条件がそろったときにしか見ることのできない自然現象です。
自然現象はときに面白いものを見せてくれますね。
「さぎりの里」は地元の食材を販売するファーマーズマーケットのような店です。そこの駐車場のすぐ上がちょっとした展望台のようになっていたので、しばらくそこで「すごいねー」を連発しながら見入ってしまいました。空腹で一度我に返り、さぎりの里で食料を購入に再びまた風伝おろしをながめながら朝食をいただきました。
まとめ
- 川湯温泉の仙人風呂は期間限定です。
- 最新情報を確認してから訪れてください。
- 仙人風呂は更衣室がないので、はじめから水着を着こんで、脱ぎやすくて着やすい服でいくのがおすすめ。女性なら汚れてもいいウエストゴムのロングスカートが便利。
- 温泉の温度は場所によって異なります。
- 世界遺産のつぼ湯のある湯の峰温泉も近いです。
このときの車中泊場所
- 道の駅熊野・花の窟
- 交通量のある道沿いにある駐車場です。
- 隣接の花窟神社は日本書紀にも記されている日本最古の神社という神秘的な場所です。
- 道を渡るとすぐに海があるので朝のさんぽが気持ちいいです。
- すぐ近くにコンビニがあります。
和歌山県に河原を掘っただけの露天風呂があるらしいよ。