訪れたのは2018年9月25日
道の駅真狩フラワーセンターで日の出前に起きました。
近くのコンビニで朝食とおやつを購入しました。
この日は北海道の旅の最終日、21:30の飛行機に乗って帰る予定です。
もくじ
羊蹄山登山口 真狩コース
今回は真狩コースを選択しました。
車で行く場合はまず、真狩キャンプ場を目的地とします。
管理人棟の手前に「登山者駐車場」と大きく書かれた案内板のある広い駐車場があります。
そちらに駐車して準備しましょう。
登山口は真狩キャンプ場の奥にあります。道をまっすぐ歩いて行くと登山口があります。
まだ暗い時間だったのでトイレの場所がよく分からなかったのですが、登山口に向かう途中のキャンプ場内のトイレを利用しました。
登山口には登山届を出すポストがあります。
まだ出していない人はここで必ず提出しましょう。
羊蹄山登山 真狩コース
歩き始めるとすぐに明るくなってきました。
今日の天気予報は晴れ、昨日が雨が降ったり止んだりの天気だったので今日は期待してしまいますよ。
しばらくは森の中を歩きます。
キャンプ場の奥にあるからか道は明瞭でよく手入れされている感じです。
背丈よりも高い熊笹が生い茂っています。こんなところから急にヒグマが出てきたらどうしようという思いがちょっと頭をよぎりました。
羊蹄山に登ることを決めた時にはそれほど意識していなかったのですが、昨日道の駅真狩フラワーセンターに行ったときに店内にあったヒグマのはく製を見たんですね。それがもの凄く大きなヒグマだったので、これは敵わないなと急に怖くなってきまして。
後で聞いたところ、ヒグマにもテリトリーがあり、真狩コースにはいないようです。まぁ万が一ということはあるのでしょうけれど。
登山口から1時間ほど登ると、視界が開けてきました!
洞爺湖方面がよく見えています。
ただ、思いのほか雲が多くて、山頂方面を見上げると濃いガスの中のようです。
晴れ、というほど晴れてもいません。
もう少し時間がたてばガスもとれるかもしれないとゆっくり登ることにしました。
7合目辺りまで来ると完全にガスの中で、ちょっと空気も湿っています。
標高が上がり、寒くなってきたのでここでレインウェアの上着を着つつ休憩することにしました。
のんびりしていると、トレランのお兄さんが一人もの凄い勢いで現れ、登っていきました。
そしてのんびりと出発し、8合目を過ぎた頃、先ほどのトレランのお兄さんがやはりものすごい勢いで下ってきたので話を聞くと、この短時間でお鉢をまわってきたと言うではないですか!もの凄い早さです。そして山頂もガスガスで何も見えなかったとのこと。
そこで、9合目でルートを逸れて羊蹄山避難小屋に立ち寄ることにしました。
ここで早めのランチを取りながらガスが晴れるのを待ちます。
平成26年度に建て替えられたという小屋はとても綺麗でトイレも有料(300円)にて利用可能です。
居心地の良さそうな小屋です。
ここは避難小屋ではありますが、期間限定で管理人さんがいます。自然保護観察員も兼ねているということで、羊蹄山のヒグマの話しなどを聞かせていただきました。ありがとうございました。
しばらくのんびりしていたものの、一向に空の感じが変わらないので出発することにしました。
避難小屋の隣には、以前建っていた避難小屋の跡地がありました。現在の小屋の倍以上に大きかったようです。
少し歩いて避難小屋を振り返ります。素敵なロケーションです。
避難小屋の宿泊は有料です。協力金が大人1000円、子供500円必要です。
毛布のレンタルなどもあるようですが、基本的に寝具、食料や水(水場、水の販売なし)すべて持参です。
真狩コースには戻らずに俱知安コース方面に向かい9合目から合流します。
山頂のお鉢に出ました。
地図上に記載のある旧小屋跡には、しっかりとした基礎だけが残っていました。立派な小屋が建っていたのではないでしょうか。
羊蹄山の山頂お鉢めぐり
お鉢とは火口のふちの周りです。ぐるっと一周して1時間ほどです。
羊蹄山には4つの登山コースがあります。
- 真狩コース⇒真狩ピーク1860m
- 喜茂別コース⇒1898m
- 京極コース⇒?
- 俱知安コース
このうち、俱知安コース以外の3つのコースにはそれぞれの名前のつくピークがあります。
その中で喜茂別コースの標高1898m地点が羊蹄山の最高点となります。
お鉢まではわりとなだらかで歩きやすい登山道でしたが、お鉢めぐりになると急に岩が増えて、特に喜茂別ピークから真狩ピークまでは岩が多くなるので注意して歩きましょう。
ガスが濃くて何も見えないお鉢めぐり、とりあえず山頂に行き、しばらく様子を見ることにしました。
おやつを食べながら待って、ようやく見えた景色がこれです。一瞬でした。
お鉢めぐりをしていると、火口のガスがときどき晴れるようになりました。
そこで見えたのは、火口にあるハート池です!
これだけ待ってもガスが晴れない中で、ハート池がくっきりと見えたのでこれで良しとしましょう。
真狩コースを下山しました。
駐車場まで戻って片づけをしながら振り返ると、なんということでしょう。今になって羊蹄山が姿を現していました。
これなら山頂からの景色もよく見えていることでしょう。
この日の温泉
洞爺湖温泉
羊蹄山に登っているときに綺麗に見えていた洞爺湖の湖畔にある温泉に行くことにしました。
洞爺湖畔亭の日帰り温泉を利用しました。
こちらの9階にある大浴場は空中露天風呂という名の通り、洞爺湖、そして羊蹄山まで一望できます。
1人用から複数人入ることのできる陶器の浴槽があり見た目も楽しいです。
夕暮れ時の淡い色合いの中に浮かび上がる羊蹄山のシルエットがとても綺麗で、予定よりもかなりのんびりと入浴してしまいました。
幻の北海道グルメ
飛行機のチェックインの時間と、レンタカーの返却時間を考慮するとそろそろ新千歳空港に向かわなければいけません。
お腹が空いていたのですが、途中で食べようかと話しながら出発しました。
途中、道が混んでいたりしたこともありゆっくりお店に入って食事をすることはできない感じです。
でもまあ、レンタカーを返却して空港に着いたら20~30分くらいありそうだし、新千歳空港には美味しい店がたくさんありそうだしなんとかなるでしょうと。
レンタカーを無事に返却し、空港までの送迎バスはというと、ちょうど出たところで次の時間まであと20分ほどあるとのこと。
空腹を抱えたまま空白の時間を過ごしました。
ようやく空港に着いて、チェックインして荷物を預けて、すぐに保安検査をして中に入って、もうコンビニでもいいか。と出発ゲート前にあるコンビニへと近づいていくと、ガラガラっとシャッターが下りてしまいました。(この時は胆振地震の後で変則時間だったようです)
絶望と空腹の中、呆然とベンチに座りながら、北海道に来て一番最初に立ち寄った道の駅で貝ひもの干物を購入したものが手元のバッグの中にあるのを思い出し、それを食べました。
北海道の美味しいものを食べることも楽しみにしていたのですが、幻となりました。
この後、機内で後ろの席の人が北海道で食べた美味しいものの話をしているのが聞こえてきて、二人で顔を見合わせて泣きそうになったのはここだけの話です。
帰宅して数日後、近所のスーパーで駅弁フェアが開催されたので、そこで北海道のカニの弁当などを購入して自宅で食べました...。
まとめ
- 真狩キャンプ場に登山者用の駐車場があります。
- 羊蹄山の登山コースは4つありますが、真狩コースが一番なだらかで登りやすいようです。
- 山頂からの景色には恵まれませんでしたか、お鉢めぐりは岩が多くて楽しです。注意して歩けば特に危険個所はないかなと思います。
- 羊蹄山の9合目避難小屋は夏季の間だけ管理人さんがいます。トイレは有料(300円)です。小銭を用意していきましょう。
- 真狩キャンプ場は設備が綺麗でゆったりしたサイトという印象なので、登山の前や後にここでキャンプをするのも楽しそうです。
- 下山後の温泉はすぐ近くのまっかり温泉から羊蹄山が見えるのでお勧めです。また、ちょっと足をのばして洞爺湖温泉までいくと洞爺湖越しの羊蹄山を見ることができます。
- いつもはNBOX+(軽自動車)で車中泊しているAnko&Mochiですが、今回はセレナというワンボックスで車中泊をすることができました。後部座席がフラットになるので持参したシュラフだけで快適に眠ることができました。ただ、車のサイズが大きいので普段使いや2人しか乗らないことを考えるとちょっと持て余してしまうサイズ感です。今のところはやはりNBOX+がちょうどいいね。という結論になりました。
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