和歌山県と言えば熊野古道、みかん、南高梅あたりが思い浮かんできますが、地形が凄い場所もあるのでそちらをご紹介させていただきます。実際に現地で見た時には「うおー!」と叫んでしまうようなところばかりでした。
もくじ
フェニックス褶曲(しゅうきょく)
ここはダイナミックな大地の動きを一時停止したかのような地形を見ることができます。
登山道のような道や岩場を歩くので滑りにくい靴底の履きなれた運動靴を履いてください。
満潮だと危険なので、干潮を確認してから訪れてください!
フェニックス褶曲のある場所
すさみ市の国道42号線沿いです。道路のわきに気持ちばかりの荒れた駐車スペースがあるのでそこに停めるのがいいでしょう。(その反対側には山を覆うような巨大なソーラー発電施設への入り口があります。)
この道は快走路でスピードを出している車も多いので気を付けてくださいね。
特に看板などは出ていませんでした。
下記の地図でいうと、ちょうど道路上の㊷のあたりが駐車スペースです。
駐車スペースから目を凝らしてよく見るとガードレールの横から道があるのでそちらを進みます。とくに整備されていないので注意して進みましょう。
進んでいくと道らしくなってきます。
道なりに進み、最初の分岐を更に進むと急な下りになるので慎重に。
下りきると視界が開けてダイナミックな海が広がります。
進行方向は左手に見える岩場です。
岩伝いに海の方へとぐるっと回りこむので、あまり潮が満ちているときは無理をしないようにしてください。
と、まあここまでは普通に和歌山の海の景色です。
頑張って岩を回りこんであらわれるのがいよいよフェニックス褶曲です!
なぜフェニックスという名がついたのかはわかりませんが、その光景には圧倒されました。
見てください、このぐにゃりと曲がった地層の塊!
よく目にする地層というと、長年積み重なり体積していき…という地層だと思いますが、ここは一体どうしたんだい?何があったんだい?とつい地球に問いかけたくなるような地層の曲がり方をしています。
ロールケーキをギュッと巻いて潰したようにも見えます。
奥の方は洞窟のように見えますが、こちら側からは行けません。
無理は禁物です。
でも気になったので、先ほど下ってきた道をまた戻ります。
戻るときにふと見上げた景色も美しかったですよ。
登り口の目印はピンクのリボンです。
分岐まで急な道を頑張って登っていき、先に進むともうひとつ分岐があります。
こちらを下っていきますが、道は途中で途切れてしまいます。
降りやすい岩場だったのでなんとか下まで降りて、先ほどみていたフェニックス褶曲の反対側まで行ってみました。
人物と比べてその大きさがわかりますかね?
洞窟はまるで、ギュッと巻いたロールケーキをスプーンで雑にえぐったような感じです。
ともかく複雑に折りたたまれていて、大迫力です。
波に洗われて、ぐにゃっとなったかけらの部分とかもあるのでおもしろいです。
もう一度言います。訪れるときは絶対に無理をしないようにしてください。危ないなと思ったらすぐに引き返してください。
志原海岸・鳥毛洞窟
海岸という名ですが、ここの見どころは洞窟です。
志原海岸のある場所
駐車場として最寄りの道の駅志原海岸を載せます。
潮が引いていれば道の駅から海沿いを歩いて行くこともできるようです。
実際にAnko&Mochiが行ったときは鳥毛洞窟に下りる道の近くまで車で行きましたが、そこはサイクリングロードですし、道の入り口付近の工事もしていたので、道の駅に車を停めて歩くのがいいと思います。
鳥毛洞窟へ
鳥毛洞窟へは国道42号線の「ゆうき荘」さんを曲がります。そしてサイクリングロードを歩いて行くと「洞くつこちら→」という手書きの看板があるのでそこから下りていきます。下り始めると左右に分岐がありますがどちらでも大丈夫です。
足元の注意しながら下っていくと、やがて海岸へ出ます。
潮が引いていればこの海岸の左の岩場を歩いて行けます。
ところどころ滑りやすいので注意してください。
進んでいくとやがて洞窟が現れます!
大きな洞窟で迫力があります。
中に入ることもできますよ。
奥行きはそれほど深くはありません。
冬だったせいか変な虫とかもいませんでしたよ。
暖かい時期はどうなんでしょうね。
潮の満ち引きの時間を把握していかないと、だんだんと潮が満ちてきて戻ることが困難になることもあるのでご注意ください。
洞窟で探検気分を味わったり、潮だまりを覗いて遊んだりと、冬でしたがかなり楽しむことができました。温かい和歌山県だからでしょうね。
潮見表 ←こちらから確認できます。
道の駅志原海岸ではケーキを販売しており店内で食べることもできます。美味しかったですよ。
虫喰岩
名前からちょっと想像してしまいますよね。でもきっとそれを越えたものがありますよ。
古座川町にあるこの「高池の虫喰岩」は国指定の天然記念物であり、日本の地質100選にも選ばれています。
虫喰岩のある場所
場所はその名も「道の駅虫喰岩」の目の前にあるのでとても分かりやすいです。
すぐに見えますが、ぜひ近くに寄ってじっくり眺めてください。
ただ、風化しているようなところもあるのでいつまで近くで見られるかはわかりません。
想像以上の虫食い状態です。
見れば見るほどにおもしろいです。
見れば見るほど美しいアートのようです。
見上げすぎて疲れたら、道の駅でアイスなどを買って休憩しましょう。
まとめ
高速道路がだいぶ延びて紀伊半島の南端部もだいぶ行きやすくなりました。
見どころも多いのでぜひ訪れてみてはいかかがでしょうか。
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