空木岳 心躍る!秋晴れの縦走路

木曽駒ケ岳 空木岳

もくじ

夜明けの大行列、大人気の駒ケ根ロープウェイ

訪れたのは2019年9月25日~26日

珍しくAnkoが平日にお休みができそうということで、お天気と相談して中央アルプス空木岳への縦走をすることに。

今回の車中泊スポットは菅の台バスセンターの大駐車場。駒ケ根ロープウェイへのバス乗り場にある駐車場です。トイレは24時間利用可能です。

深夜に到着した時にはだいぶ余裕がありました。

平日だから空いてるなと思っていたら1台また1台とどんどんやってきますね。

こちらが満車になると臨時駐車場へ案内されます。

早朝1番のバスに乗るために早く起きたのですが、Anko&Mochiはどうも朝の準備に時間がかかる傾向があり、バス停の行列に並んだのは5:15頃。

紅葉シーズンのため平日でも早朝から既に大行列です。

バスの始発は6:00に駒ヶ根駅を発車するのですが、この日はそれより早く臨時便が2台ここの駐車場から出ました。

残念ながらAnko&Mochiは臨時便のバスにギリギリのところで乗ることはできませんでした。

始発便のバスはすぐに来ましたが、駅からの乗客で座席は残り僅かの状態でした。

30分ほどバスに乗り、ロープウェイへ乗り換えていざ天空の楽園へ。

  • 菅の台バスセンター駐車場 300台 平面 駐車料金 1日800円
  • 菅の台バスセンターからしらび平(ロープウェイ駅) 片道830円
  • 駒ケ根ロープウェイ 片道1370円 往復2540円
  • 片道のバスとロープウェイのチケットはまとめてバスセンターのチケット売り場で購入します。
  • 駒ケ根ロープウェイHPはこちら
ロープウェイであっという間に天空の世界へ

千畳敷から空木岳へ。憧れの縦走路

ロープウェイであっという間に雲上の世界へ。

気持ちいい青空の下、あちこちから歓声があがります。

木曽駒ケ岳と宝剣岳は以前登ったので、今回はここから極楽平に向かいます。

ほとんどの人は八丁坂方面なのでこちらは人はまばらです。

いよいよ天空の散歩道がはじまります。わくわくします!

御嶽山も見えます

極楽平に登ると御嶽山がきれいに見えました。

悲しい山になってしまいましたが遠くから見る姿はやはり美しいです。

さあ、いよいよここから楽しみな稜線歩きがはじまります。

なだらかな道があり、岩を張り付くような場所もあり、でも、岩場といってもしっかりと整備が行き渡っているので困難な個所はありません。

奥に空木岳が見えています。トオイデスネ。

この日のゴールは空木岳の山頂直下にある駒峰ヒュッテです。

見えているところを全部歩いていくんだと思うとわくわくします。

さあ、がんばっていきましょう。

楽しいです。

安全対策は完璧です

途中、こんな橋?も設置されていました。

こんなに山の上なのにしっかり整備されているのをみるとありがたいなと思いますね。

アップダウンが結構あります。なだらかな天空の散歩道を想像してくるとちょっと大変かもしれません。

紅葉はところどころに見られますが、まだちょっと早いかなという印象です。

山上の天然ハート

檜尾岳を過ぎたあたりでハートを見つけました。いいことがありそうな予感がします。

ときどきふわっとガスに包まれる瞬間がありますが、暑くもなく寒くもなく、さわやかな心地よい風が吹いているので気持ちよく歩けます。

木曽駒ケ岳方面

ふと振り返ると木曽駒ケ岳宝剣岳がくっきり見えます。

あのあたりは大賑わいなんだろうな。

右手に三ノ沢岳がずっとどーんとカッコよく見えているので次回はあちらに歩きにいきたくなってきます。

景色が良くてついつい足が止まってしまいます。

熊沢岳から空木岳を望む

檜尾岳から熊沢岳までのアップダウンがなかなか大変で、地図のコースタイムには1時間10分とあったのでそれくらいの目安でいたのですが、実際にはそれより40分もかかってしまいました。Anko&Mochiは景色に見とれてついつい足が止まってしまうものの、だいたいいつもコースタイムで歩いているのでちょっと焦りました。

Anko

小屋について他の人と話をしたら持っていた2015年の地図と、、最新版の地図とではだいぶコースタイムに変更があったようだね。

Mochi

そうだね。今回はそれで危機に陥るようなことはなかったけど、やっぱり最新の情報を仕入れておくことは大事だね。

Anko

そうだね。登山道が崩壊していたり、閉鎖されていたり、そもそも登山道までの道が通れなかったりすることもあるからね。

熊沢岳でちょっとのんびりしてしまいました。空木岳に雲がかかり始めました。

空木岳への最後の登り道が見えます

熊沢岳から東川岳を過ぎると木曽殿山荘へとかなり下っていきます。

空木岳の山頂を目前にした大下りです。

この日、途中で会った人でここに泊まる予定にしている人もわりと多かったですね。

木曽殿山荘は完全予約制ですが、食事も出るのでそれもまた楽しみですね。

南駒ケ岳のバッジが欲しい人はここで購入しましょう。

さていよいよ空木岳へ向けて最後の登りです。

なんでしょう。ただ登れば着くと思っていたのですが、ちょこちょこアスレチックな個所がありました。

もうすぐ山頂だというのにだいぶガスが出てきてしまいました。

ガスで視界がいまいちなので山頂はサクッと通過して今夜の宿「駒峰ヒュッテ」に直行です。

あーお腹すいた。

夕食は岐阜の名物『けいちゃん』です。市販のけいちゃんのパックと焼きそば用の野菜パックを炒めただけの簡単メニューです。

山ご飯は簡単で美味しいが一番ですね。

9月末ともなると山の上の気温はだいぶ低くなります。

小屋の中に戻ると小屋番さんがストーブを点けてくれていました。

まさか暖房があると思っていなかったので驚きと感動です。

3シーズン用のシュラフだけだとちょっと心配だったのでダウンのひざ掛けも持参していたのですが、必要なかったです。

平日の夜ではありましたが、混雑はしていないけど程よく満員くらいの人数でした。

夜中は外から風が吹き荒れる音が聞こえていましたが、いつの間にか眠ってしまったようです。

駒峰ヒュッテは避難小屋です。小屋番さんは不在のこともあります。

  • 1人1泊 シュラフ無し 3500円
  •     シュラフ付き 4500円
  • 小屋番さんがいれば水やビールも購入できます。
  • 避難小屋なので食料や寝具は持参しましょう。
  • 空木岳のバッジも販売しています。
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山の贅沢な時間

昨夜はだいぶガスが出ていましたが、

翌朝は、

美しすぎる光景が広がっていました!!

そしてこの駒峰ヒュッテのかわいらしいこと、絵になること、おとぎ話にでてきそうなロケーションだこと。そして雲海がとってもよく似合う!

Anko&Mochi

さいこーの朝だねー!

山で泊まってこそ味わえるこの雄大で優雅な時間。

至福の時間です。

しかし、ゆったりうっとりしているかと思いきや、いろいろな角度からこの景色を見たくてこっちはどうかな、あっちがいいかもとうろうろウロウロ落ち着きのないAnko&Mochiなのです。

感動のご来光タイムが終わったらかわいい小屋の中に戻って朝ごはんです。

メニューはバウムクーヘンとコーヒーにしました。

このままここでのんびりしていたいなあと心の奥の悪魔がささやいていますが、なんとか振り切ってこの日の行動開始です。

南駒ケ岳まで朝さんぽ!

小屋番さんの勧めもあり、南駒ケ岳に足をのばしてみることにしました。

大きな荷物は小屋に置かせてもらって水とおやつを持って出発です。

身軽なのでさくさく歩けます。

朝日に照らされる空木岳山頂

まずは一度、空木岳の山頂へと登ります。

今回この山頂へ登ったり下りたりとだいぶうろうろしました。

南駒ケ岳へ

南駒ケ岳へは空木岳の山頂を経由してすすみます。

朝から最高の天気のもと、最高のさんぽ道です。

途中でオコジョに会えるかもしれないポイントも聞いていたのですが、残念ながら出てきてくれませんでした。

南駒ケ岳の山頂

木曽駒ケ岳までくっきり見えていますね。

南駒ケ岳までの道もアップダウンがありますが、歩いて楽しい道なので時間と体力に余裕がある方にはぜひ訪れてほしいです。

再び空木岳の山頂を経由して駒峰ヒュッテに戻ります。

駒峰ヒュッテの絶景テラスで名残惜しくお茶にしてから下山することに。

ここのテラス、憧れていたんです。こんなにいいお天気の時にここにいられるなんて幸せです。

ああ、せめて半日、ここでボーっと過ごしていたい。

名残惜しみつつも下山です。

ありがとう

見納めです。またいつか来ようと心に誓いつつ。

下山は駐車場を目指して池山尾根を下ります。

温泉に入ることと、帰り道に何を食べようかを楽しみにしつつひたすら下ります。

これは!

途中でこんな気を見つけました。

宙に浮いているのでしょうか?

ラピュタの世界の方の木かな?

まっすぐ立っているのが凄いです。栄養は空気からとっているのでしょうか。

この後Mochiにピンチが

なんということでしょう。下山の途中で急にMochiの左ひざに激痛が!

足を曲げられないくらいに痛み出して、一歩一歩が痛くて辛くてペースが上がらなくってしまい。

通常なら林道の終点が駐車場になっているので、そこまでタクシーに来てもらうこともできるのですが、このときは林道が工事中のためがんばって歩くしかありません。

Mochiはこれまで足腰が痛くなったことなどなかったので、筋を痛めてしまったのかなんなのか、最悪の事態が頭をよぎります。

幸いだった?のは林道終点から駐車場までのコースタイムが2時間となっていたので絶望的な気分となっていたのですが、実際は1時間で済んだことです。

そしてなんとか駐車場まで歩き、楽しみにしていた温泉へ。

マッサージなどしてみたのですが、余計痛みが増した感も否めません。

帰路もいつものようにAnkoと交代して運転したのですが、運転自体は何の問題はないものの、サイドブレーキを左足でぐっと踏み込む。たったそれだけの動作がまた辛かった。

翌日、病院に行って診てもらい、レントゲンもとったのですが、、、

ドクター

特に異常はないですねー。山に登ったの?

足の使い過ぎじゃないかなー?

Mochi

えーっ こんなに痛いのに異常なし⁈  ソンナコトアルノ?

なんだか診察結果を聞いて拍子抜けしたのかなんなのか、その後痛みはぐんぐん引いていき3日ほどで完治しました。

なんだったのでしょう。まあ、とりあえすなんともなかったのは良かったです。

まとめ

  • 紅葉の時期はとくに、駒ケ根ロープウェイは早朝から大行列です。日帰りでロープウェイを利用する人は時間に余裕をもって行動しましょう。
  • 極楽平から空木岳まではアップダウンが結構あるのでそのつもりで。
  • 南駒ケ岳のバッジは木曽殿山荘で購入できます。
  • 避難小屋を利用する際は食料、寝具は持参です。避難小屋によっては利用料金が必要になります。
  • 現地最新情報を仕入れてから向かいましょう。