訪れたのは2021年11月4日
大峰奥駆道のルート上に位置し、神様に呼ばれた人しかたどり着かないとも言われている玉置神社です。
今回、呼んでいただけたのかどうかは分かりませんが、なんだかとっても行きたくなったのです。
もくじ
玉置神社のある場所
玉置神社は奈良県十津川村にある玉置山の上に鎮座しています。
駐車場までは奈良県側からと三重県側から行くことができます。
ただ、そこまでの道はとても狭く、すれ違いが困難です。
狭い山道の運転が苦手な人、走ったことがない人は場合によっては途中で来たことを後悔するかもしれません。
今回、Anko&Mochiは三重県側から行きましたが、狭く、ガードレールもなく片側が切れ落ちている道の狭さは予想を上回ったものでした。
舗装路ということが唯一の救いでしょうか。
ただ、こんな狭い道の途中に集落があり、なんとバス停もあるんです。
この道をバスが来るなんてちょっと想像できません。
前方からトラックが来た時には軽く絶望を感じました。
避けるスペースがあったものの、そこもとても狭くて落ちるんじゃないかと思いながら車をそのスペースに収めてトラックとすれ違いました。
そんな感じで走って行くと、やがて少し広いスペースと鳥居がある場所に出ます。
ここが本宮辻です。
本宮辻には4~5台分の駐車スペースがあります。
玉置神社の駐車場は更に先です。
本宮辻から玉置神社へ
今回はこの本宮辻(玉置辻とも呼ばれているようです)に車を停めて、ここから玉置神社まで歩くことにしました。
ここは大峰奥駆道の南奥駆道の一部なのです!
鳥居をくぐってスタートです。
玉置神社まではなだらかな山道を40分ほど歩きます。
玉置神社らしき場所に到着すると、「大杉」の案内があったので見に行きました。
少しだけ階段を下りると大きな杉(そのまんまだな)が2本立っています。
大杉を見た後、また戻って神社に参拝と思ったのですが、ここで目の前に本殿への鳥居があるのに気が付かずに駐車場に行く道の方へと歩いて行ってしまいました。
ここまで来て違った方へ来たことに気が付きました。
再び戻ると、先ほどいた場所の目の前に鳥居がありました。
本殿でお参りし、社務所で買い物をしました。
社務所横のトイレが新しくてきれいでした。
宝冠ノ森
玉石社や山頂へ行く前に、宝冠ノ森へ行きます。
素敵な名前の付いた森ですが、大峰奥駆道を逸れたこの森の奥は行場となっているそうです。
途中までは心地よい道ですが、だんだんとアップダウンの出てくるこの森、道は尾根道なので迷うことはないと思います。
紅葉が美しいです。
尾根が細くなり、(たぶん1057mポイント)鎮座した岩を拝んだ先、
尾根道をロープが塞ぎ、右方向へと誘導されると道は途端に細くなりとても急な下りになります。
鎖場の始まりです。
鎖場の苦手な人はここで引き返しましょう。
下って、登って、また下って、登ります。
久しぶりに自分の足の短さと体の硬さを呪うような鎖場で、鎖を握りしめて上り下りをしました。
鎖場を越えた先は行き止まりとなっていますが、そこからの展望が素晴らしいです。
ここでランチ休憩をしました。
熊野川や熊野灘まで見渡せて気持ちのいい場所です。
この日は他に誰もいなかったのでのんびりできましたが、他にも登山者がいる場合は譲り合いが必要な広さです。
再び、鎖場を上り下りして戻ります。
鎖場の途中から見た紅葉が綺麗でした。
勤行山記念碑という大きな碑が建っている分岐から、玉置山山頂へと向かいます。
玉置山から玉置山展望台へ
三方向への分岐ですが、進行方向はこの屋根の後ろです。
ここから10分も登ると玉置山の山頂に出ます。
玉置山の標高は1076mです。
神社から直接階段を上ってくるのが近道です。
玉置山は別名「沖見嶽」という名があるように、遠くに熊野灘が見えます。
宝冠ノ森へ行ったなら、そちらからのの方がよく見えますね。
展望台へと向かいます。
玉置山から展望台へは30分ほどです。
下り基調ですが、ここから先は登山道です。
南奥駆道になります。
樹林帯の中の道ですが、途中ふと明るくなったところからちょっと見渡してみたらとても素敵な景色が広がっていました。
途中、車道と合流するところがあり、そこに「世界遺産」の大きな石碑があります。
この石碑から展望台までは、車道からでも登山道からでも行くことができます。
車道だと平坦な道です。
展望台にはやぐらと東屋とトイレがあります。
舗装された林道沿いにあり、車で来ることも可能です。
大峰の山々を一望することができます。
トイレは汲み取り式のものですが、換気がいいためかあまり匂いませんでした。
ここから、来た道を神社経由で戻ります。
1時間ほどで車を停めた本宮辻です。
本宮辻からみえる尾根。宝冠ノ森かと思います。
まとめ
- 玉置神社へは狭い道が長く続きます。
- 今回は三重県側から向かいましたが、十津川方面からも同様の狭さのようです。
- 運転には十分に気を付けましょう。
- 今回は本宮辻から歩いて参拝しましたが、玉置神社の駐車場からも多少は歩きます。
- 宝冠ノ森は名前は穏やかですが、鎖場が苦手な人は途中で引き返しましょう。
- 神社から玉置山までは階段が整備されています。
- 以前歩いた大峯奥駆のことはこちら。
ホテル清流荘の温泉
この日の温泉はホテル清流荘でいただきました。
玉置神社や瀞川を訪れて熊野方面に戻る途中、ちょうどいい立地にあります。
ゆったりした浴室で、熱すぎず、ぬる過ぎず、ちょうどいい温度の露天風呂がとても気持ちがよかったです。
サウナと水風呂もあります。
入浴後に休憩できるスペースもあり、のんびりできます。
ホテル清流荘からトロッコに乗って湯ノ口温泉に行くこともできるようですが、それはまた次回のお楽しみに。
ホテル清流荘の近くに食堂があり、そこのから揚げ定食と豚の鉄板焼き定食は絶品ですよ。
道の駅熊野・花の窟で車中泊
大体ここ「道の駅熊野・花の窟」力尽きて車中泊することになります。
車通りの多い道路沿いですが、ちょっとだけ引っ込んでいるので割と静かな印象でしたが、この日は平日ということもあるせいかトラックの出入りが多くて、その音で目が覚めてしまいました。
ここのトイレはなんだかほっこりします。
コンビニが隣接しているのでそこで朝食を買い、海を眺めながら食べるのが気持ちよくておすすめです。
世界遺産の花の窟神社も隣接しているので、ぜひお参りしましょう。
新宮へ向かうなら、シーズン中は道沿いにたくさんのミカンが販売されていますよ。
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