訪れたのは2019年11月17日
オクシズというのは静岡県静岡市の奥、山の方、南アルプスへの入り口のあたりです。
静岡市はとっても広くて、駿河湾に面する海岸線から山深い南アルプスのほとんど?まで全部静岡市なんです。
主に静岡市内というと駅周辺を指しますが、そこからオクシズへ行くにはくねくねした山道を2時間くらいドライブしないといけません。年々、又近頃ではリニアのトンネル工事の影響で道路の整備は進んでいるようですが、まだまだくねくねの山道を覚悟したほうがよいでしょう。
リニアの工事に関してはいろいろ思うところもありますが、それについては今は置いておきましょう。(まあ、一言でいうと反対です。)
- この日の車中泊スポットは「道の駅 奥大井音戯の郷」です。
- 千頭駅のすぐ隣にある道の駅です。千頭駅の始発電車は6時頃なので夜はとても静かです。
もくじ
山奥に無料の遊覧船⁇
オクシズ方面の紅葉が見ごろを迎えたと聞いたので見に行ってみることにしました。
目的地は井川湖。
南アルプスあぷとライン(井川線)の終点、井川駅です。
そこから少し先に進むと井川ダムの管理所があり、駐車スペースが数台分と公衆トイレがあります。
井川湖を見渡せる場所なのですが、そこから井川本村集落へ行く渡船が出ていて、なんと無料で乗船できるのです!
無料で湖上クルーズです。優雅です。
渡船で使用されているのはシンプルな船です。ダムなのでほとんど揺れることもなく開放的で快適です。
心地よい風を受けながら10分間ほどの船旅です。
ちょうど紅葉真っ盛りでカラフルな山並みが見渡せます。
こんなに素敵な時間が無料なんて良いのでしょうか。
もともとはダム建設によって交通手段を失った住民のための船だったようですが、現在は道路のつながっている集落に住む住民がほとんどなので観光客用にシフトしているようです。
- 井川湖渡船HP
- 運休や臨時便もあるので最新情報をチェックしましょう。
- 2020年は規模を縮小して運航している可能性があります。
短い時間ですが、とても満ち足りた気分にさせてくれます。
井川本村集落には「南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター」があります。
かわいい赤い屋根が印象的な目立つ建物です。
周辺の情報や、お土産、食事をとることができます。
鹿やヤマメを使ったメニューがありました。
ヤマメ定食をいただきましたがとても美味しかったです。
あと、静岡はさくらももこさんの故郷なんですね。その縁で何か所かでさくらももこさんのイラストを見ることができます。オクシズをテーマにしたイラストなどほっこりしていてとてもかわいいです。
実際に訪れて探してみてください。
ビジターセンターにはさくらももこさんのイラストの無料のポストカードがありました。かわいくて思わず友達に手紙を書いてしまいました。
きらめく紅葉の道をハイキング
井川本村集落まで行き、また折り返しの渡船に乗船して戻ることも可能ですが、Anko&Mochiは断然、歩いて戻ることをお勧めします。
車を停めている井川ダムまで1時間半ほど遊歩道があります。だいたい1時間半ほどですね。
一部車道を通る箇所もありますが、途中に感動スポットもあり歩いて楽しい遊歩道ですし、迷うこともないのでぜひ。アップダウンもそれほどありません。
井川の感動スポットその1 井川大仏
かなり大きな大仏です。実はこちら個人で建てた大仏だそうです。集落で歯科医をされていた方が60年間の健康に感謝を込めて4年の歳月をかけて建立したそうです。健康に感謝して大仏を。その発想が素敵ですよね。歯にご利益のある真っ白な大仏様です。
この大仏の建立の時の様子を収めた写真が井川ビジターセンターに展示されていました。
井川の感動スポットその2 夢のつり橋
長さ80m、高さ30mあるそうです。夢のつり橋というと寸又峡のつり橋が有名ですね。こちらは井川の夢のつり橋です。水面の上を渡るというよりは紅葉の森を眺めるという感じでしたが、やっぱりちょっとわくわくしてしまいますよね。Ankoはつり橋を歩くとついつい揺らしたくなる人なんです。迷惑です。
井川の感動スポットその3 廃線小路
井川本村からの遊歩道イチオシのスポットです。ダム建設当時の名残の線路のようです。現在は廃線となっていますが、しっかりと線路が残っておりその上を歩くことができます。途中にはトンネルもありますし、ベンチもあります。年代によって思い出すのはやはりスタンドバイミーでしょうか?Anko&Mochiが訪れた日はとても美しい紅葉が見ることができ感動しました。桜の時期も良いかもしれません。また違った雰囲気を楽しむことができるでしょうね。
片道のんびり歩いて行って井川ビジターセンターでランチを食べて、そして渡船で戻ってくるというプランもいいですね。
廃線小路の途中でお弁当を広げている人もいました。ピクニックも気持ちよさそうです。
Anko&Mochiは小声で「ここでおにぎり食べたいね~」と先ほど食べたヤマメ定食のことを忘れて話していました。
周辺に食事ができるお店はとても少ないので、ランチをどうするか事前に考えておいた方が良いでしょう。
おまけ オクシズの一番奥にある大つり橋
この日、Anko&Mochiは井川での紅葉を堪能した後、オクシズの奥への道をさらに進み、一般車両で行けるオクシズの最奥の畑薙第一ダムの沼平ゲートまで足をのばしました。
くねくねくねくね山道を進みます。すれ違いが困難な道幅のところも多いのでこんな時、軽自動車でよかった!と思います。大型の普通車同士だとすれ違いは更に困難になることでしょう。
本当なら南アルプスの山々に登るために来る場所なのですが、、、。天気とお休みのタイミングが合わずに未だ実現されていません。
今回のテーマは紅葉を見るためだけに『畑薙大吊り橋』を渡ろう!というものです。
登山客が数人いるくらいかなと思っていましたが、同じように紅葉目的の人もいましたね。この時期はこういう一般のお客さんも多いようで、ゲートの係の人も「吊り橋のあたりはきれいだよ。いってらっしゃい!」と気持ちよく声をかけてくれました。嬉しいですね。
ただ、Anko&Mochiが着いた時間は15時くらい、吊り橋までは徒歩で片道40分ほどかかります。
日没前には駐車場に戻りたいので急ぎ足です。
未舗装の林道を小走りに急ぎます。
リニアの工事はこのさらにさらに奥なんですよね。これまではシーズン中に登山客向けのマイクロバスが走るくらいだったのに。この静かで自然あふれる環境、変わらないでほしいです。
畑薙大吊り橋に着きました。全長181mあるそうです。ワクワクします。
一度に15人しか渡れません。人数に注意しましょう。
長さも景色も素晴らしいつり橋です。
そして紅葉も最高潮です。いい時に来ることができてよかったです。
吊り橋の更にその先、次回は登るために来たいと思います。
秋の紅葉をたっぷり楽しむことができた1日でした。
まとめ
- あぷとラインの終点にある井川の渡船は無料で楽しめる遊覧船だった。
- 井川湖畔の遊歩道は線路を歩ける貴重な道。
- 飲食店の数は少ないので計画的に行きましょう。
- 紅葉シーズンなどは混雑が予想されます。
- オクシズはくねくねの山道が多いので運転には注意が必要です。
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