大分県 車中泊旅11日目 鶴見岳登山と鉄輪温泉

訪れたのは2021年年始

青空の広がる穏やかな朝です。

車中泊した別府国際観光港第一駐車場をぎりぎり12時間以内に出庫して500円でした。

もくじ

鉄輪温泉の朝

湯けむり展望台

鉄輪温泉の湯けむり地帯が見え渡せる高台にあります。

別府といえばこんな感じの写真を見たことのある人も多いのではないでしょうか。Mochiは実際に見てみたかったんですよね。地熱地帯と共存する町を。

凄いですよね。一か所や二か所ではなくもう一帯そこら中から地熱の、地獄の蒸気が立ち上っています。

この展望台までの道のり、ナビに従って住宅地を通ってきたのですが、その道すがらにも何件かの共同浴場が見られました。本当にこの町にはいくつの温泉施設があるのでしょうか。

自宅のお風呂が温泉という家もあるようですし、地獄をうまく使いこなしていますよね。

羨ましいです。温泉好きにはもう天国のような環境です。

渋の湯

朝風呂に入ろうということで鉄輪温泉の共同浴場に行くことにしました。

熱の湯の駐車場に車を停めました。熱の湯の建物の中からは昨日の昼間とは違ってにぎやかな声がたくさん聞こえてきたので、近くの渋の湯に行ってみました。

どうやら空いていそうなので渋の湯で朝風呂にすることにします。

Mochiが中に入ると、常連さんらしき人が慌てた様子で「駄目よ、ダメダメ、入れないよ」と言ってきました。一瞬、観光客だからダメなのかと思いましたが、よく聞くとお湯の温度がとってもぬるくて全然温まらないからダメだとのことです。

えっそんなことがあるのかと思いちょっとお湯に手をつけてみたところ、入れなくはなさそうな温度だと思い、常連さんが止めるのを聞かずに入ってみました。

お湯に入った瞬間は良かったんですけどね、体が冷えているとぬるいお湯が熱く感じることってあるじゃないですか?あれです。

すぐにぬるーい温度になってきて、常連さんに伝えると、「だから言ったじゃなーい」って。ですよね。

でも温泉だし、しばらく浸かっていたら温まるかもしれないと思っったんですけどね。温度が低すぎてぜんぜん温まらない。

「さわるな」と書かれているバルブが熱い温泉が出てくるもののようなんですが、どうやらなぜだかそのバルブが閉まっているようなんですようね。これは無理だと思いあきらめて上がりました。

男湯の方は問題なくホカホカに温まったAnkoが「いい湯だったよ~」と言いながら出てきました。

近くに他にも共同浴場はあるので入りに行こうかとも思いましたが、今日の予定を考えてあきらめました。

鉄輪温泉の朝ごはん

駐車場に戻る途中、開いたばかりの商店の表に地獄蒸しのセットの張り紙を発見、聞いてみると15分くらいで蒸しあがるよとのこと。お願いしました。

待っている間に、隣の「鉄輪豚まん本舗」で豚まんを購入して食べました。

そろそろかなと様子を伺いに行くと、「見る?」と言ってくれたので、店の裏へついていくと「地獄窯」がありました。これまで見たものとは違う、家庭で使っている地獄窯の雰囲気です。

この地獄釜で蒸された鉄輪の朝ごはんはこちらです。ほかほか~

ここにも豚まんです。お店の前のベンチでいただきました。熱々で美味しかったですよ。

鶴見岳登山

別府市内を見守るように聳えている鶴見岳です。

別府ロープウェイもあるので観光でふらっと立ち寄っても手軽に山頂に行くことができる山です。

今回は、ロープウェイの広い駐車場に車を停めて、歩いて登ります。

ここからも別府湾が少し見えていますね。

鶴見岳は火山の山です。ぜんぜんそんな感じはしませんが、登山口に注意書きがありました。

登山道にはしっかりと案内板が建っているので迷うことはありません。

ロープウェイ口から登るこの道は「一気登山道」というようです。

一気登山道、なんと、海辺をスタート地点として鶴見岳の山頂を目指すレースがあるようです。

Anko&Mochはのんびりマイペースに登りますよ。

まずは途中にある御嶽権現社でお参りします。

登山道は終始明るい森のなかという感じです。

山頂が近づくと雪が出てきましたが、滑り止めは必要ないくらいでした。

のんびり登って2時間はかからないくらいで山頂にでました。

実際は山頂ではなくピクニックテーブのある休憩ポイントです。

広い山頂には七福神めぐりのできる遊歩道になっています。

本当の山頂は電波塔?の建っているところにあります。

後ろには由布岳がドーンと存在感があります。

あちらにも行きたかったけれども次回の楽しみとしておきましょう。

九重連山もよく見えていました。

前日は寒くて霧氷が見られたようですが、この日は気温が上がり雪も解けてドロドロになっているところもあるくらいでした。

別府市内を見渡すことのできる展望台がありました。

ちょうど、さんふらわあが停泊しているのが見えます。周りの建物とくらべるとやはり大きいですね。

下山は時短のためにロープウェイを利用します。

ロープウェイの駅の前に大きな温度計がありました。

このときの気温は0℃ですね。もっと寒いかと思っていたのですが、寒波も行ってしまい穏やかです。

この後、慌ただしく14時発のロープウェイい乗り込んであっという間に下山しました。

鉄輪温泉 蒸し湯

山の後はやっぱり温泉です!

また鉄輪温泉に戻ってきました。

朝風呂に入った渋の湯の向かいにある「蒸し湯」という、これも鉄輪温泉に昔からある施設で名前の通り蒸し風呂には入ことのできる施設です。

蒸し湯の建物の左右にある石のブロックを積んで建てたような部屋、これが蒸し湯です。

受付でお金を払うと、専用の浴衣を渡されます。自前のTシャツなどでも可能です。

男女別の脱衣所の行くと、係の人がいて蒸し湯の入り方について説明してくれるので、それに従って準備します。

Anko&Mochは二人ともお風呂に行ってサウナがあると必ずと言っていいほど入るくらいにサウナが好きです。

Mochiは特にスチームサウナが好きで、ここの蒸し湯もその名前からスチームサウナをイメージしていました。が、ちょっと違うものでした。

まずは8分で追加をしたければ後2分と説明を受けて、入り口の小さなさな扉を入るとすごい湯気で内部がよくわからないほどです。天井が低いです。

石が敷き詰められた上に薬草が敷き詰められているので、その上に寝ころびます。女湯はこの時Mochiしかいませんでしたが、複数人いる場合には名前を聞かれてそれぞれ時間を計ってくれるようです。

寝っころがっていますが、とにかく熱いです。蒸気の勢いは感じられませんが、内部の空気が熱せられていて想像していた穏やかな温度のスチームサウナというよりも、このままあと少し温度を上げられたら肉まんになってしまうかも、というくらいの強烈な熱気を感じました。

それでも、薬草の香りのする熱気と石造りの内部が面白くて、係の人の「時間ですけどどうしますかー?」という呼びかけに、つい「延長しまーす!」と返事をしていました。

トータルで10分、蒸し湯の熱気を楽しんだ後はお風呂コーナーでのんびりと温泉に浸かってからあがります。

爽快な気分になりました!

鉄輪温泉のおしゃれなカフェ

この日の朝食を食べた店の近くに外に地獄蒸しの窯を置いている店があったので、きっと芋でもあるだろうと、蒸し湯を出た後小腹が空いたので行ってみました。

地獄窯の前に到着すると、中から店員さんが出てきてその地獄窯からおもむろに何かを取り出して「どうぞ」と渡してくれました。なんとシフォンケーキの試食だそうです!

ホカホカに蒸されたシフォンケーキはとっても美味しくて、中はカフェだというのでここで休んでいくことにしました。

「アルテノイエ」というおしゃれな雰囲気の店内は素敵な雑貨も扱っていました。

実はこのお店、先日別府湾サービスエリアで朝食に食べたあのシフォンケーキのお店でした。

大きくてふわっふわなシフォンケーキと、とっても美味しいコーヒーと素敵な店内。良い時間です。

書いているのは絵葉書です。旅の思い出を綴り自宅宛てに送ります。郵便局で風景印を押してもらって。

別府湾から「さんふらわあ」

旅の最終日です。お土産を買うために車中泊した駐車場のとなりにあるお土産物センターのような大きな建物に行ってみたのですが、ちょうど閉館の時間で中に入ることができずに残念でした。

気を取り直して早めですがさんふらわの乗り場に行くと、すでに車が並んでいました。

乗船手続きをするためにターミナルの中に入ってみると、土産物屋さんがあったのでここで最後の買い物をしました。

別府から大阪まで乗船したのは「さんふらわあ こばると」です。

往路で乗船した「さんふらわあ きりしま」よりも全体的にワンランク下げたような雰囲気です。

レストランは同様にバイキング形式です。ぶりの刺身は「かぼすぶり」を使っているようでとってもおいしかったです。往路のぶりの刺身もとても美味しかったのですがやはり「かぼすぶり」だったのでしょうか。これを食べるためにこのレストランを使いたいと言ってもいいほどです。

持ち込みのもので食事をする人が多かったので、この日のレストランはとても空いていました。

客室は「4人部屋のツーリストベッド」を予約しましたが、定員満員でした。それ以外は大浴場もトイレも混雑することはありませんでした。

まとめ

  • 湯温が高い印象のあった鉄輪温泉ですが、タイミングではぬるいことも・・・
  • 鉄輪の共同浴場では無料のところや有料のところもあるのできちんと支払いましょう。
  • 鶴見岳はとっても眺めがいいので、時間のない人、体力のない人はさくっとロープウェイで。
  • 鉄輪の蒸し湯は、近隣の共同浴場に比べると値段は高いですが、とってもおすすめです。
  • 蒸し湯の前には無料の蒸し足湯もあります。
  • 温泉のはしごに疲れたら「アルテノイエ」で休憩するのはいかがでしょう。シフォンケーキがとっても美味しいです。大きさにも満足ですよ。
  • 別府の温泉はたくさんあって、まだまだ行ってみたいところがたくさんあります。とても回りきれません。
  • マスク、消毒、新しい旅のルールを守りながら楽しみましょう。