白駒池 そして「にゅう」とは

訪れたのは2019年9月15日

深夜、八ヶ岳のメルヘン街道沿いの麦草峠にある登山者用の無料駐車場に到着したところ、最後に残っていた1台分のスペースになんとか停められました。

もくじ

麦草峠 公共駐車場(無料)の場所

国道299号線、通称メルヘン街道沿いなので快適な舗装路です。

長野県側から行くと白駒池駐車場(有料)の少し前になります。

駐車場には24時間開いている綺麗なトイレもあるので便利です。

ただ駐車場内には明かりが無く夜間は暗闇になるので注意しましょう。

すぐ近くに麦草ヒュッテがありますが、ヒュッテ前の広いスペースはお客さん専用なので駐車しないようにしましょう。

朝の白駒池

駐車場から麦草ヒュッテを通って白駒池までは30分ほどです。ほぼ平坦ですし、整備されていてとても歩きやすいです。

朝の白駒池、穏やかに静かな水面が広がっています。紅葉にはまだ少し早かったですね。

やや重ための雲がちょっと気になります。ちょっとだけ出ている青空に期待します。

白駒池のほとりに立つ青苔荘(せいたいそう)にはテント場があります。池を眺めながら観光客風の人が「ここのキャンプ場は焚火はできないのかな?」と話しているのが聞こえてきました。白駒池の有料駐車場から近くてアクセスが良いので勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、山のテント場なので焚火はできません。一般的なキャンプ場とは違います。

青苔荘のまえにはテーブルがたくさんあり、食事もできるようですが、そのテーブルに置かれたメニュー表立てがとてもかわいかったです。

体力のない人でも、ここに来てのんびりした時間をすごすだけでもリフレッシュできると思いますよ。

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ニュウ 標高2351.9m 残る謎

白駒池からは湿原を経由して「ニュウ」を目指します。

よく整備された木道をトントントンと歩いていきます。

白駒池を一周するルートから分岐をして間もなく、白駒湿原に出ます。

湿原はそれほど広くはないですが、紅葉の準備が整ってきている色をしていました。

八ヶ岳は苔に覆われた美しい森が広がっています。

目に優しい癒しの緑の苔ではありますが、足元の岩場が滑りやすいこともあるので注意しながら歩きましょう。

にゅうの森というそうです。「にゅう」ってなんでしょうか?

ニュウを目指して歩いていたのですが、標識がポイントごとにあるので迷うことはありません。

心地よい森の中を気持ちよく歩いていたのですが、途中からふとちょっと気になってしまいました。

山と渓谷の地図には「ニュウ」と記載されています。

先ほどの青苔荘の前にあった標識には「にぅ」と、なぜか小さい「ぅ」が使われています。

ここの標識は「にう」です。

そういえば白駒池の分岐のあたりにはこう書かれていました。

ニュー中山」、もはや旅館の案内のようです!

ニュウの正解はどれなんでしょう?

ニュウの語源が何なのかが気になります。それがわかればきっとこの謎は解けるはず。

そんな話をしているうちに「にゅう」に到着です。

アルファベットで書くと「NYUU」なんですね。そして日本語表記は「にゆう」、「ゆ」が大きいです。

そして話題の「ニュウ」はというと、ガスがかかっていて眺望がありません。

しばらく待ちましたが、何も見えてきませんでした。

晴れていれば爆裂火口などを望むことができる展望台のようです。

ニュー中山の中山へ 標高2496m

中山峠への分岐まではなだらかな樹林帯歩きです。

分岐から先は岩の階段を上っていきます。

岩の表面は乾いていますし、がっちりしているので歩きやすいです。

ニュウから中山までは小一時間です。

中山の山頂はその漢字のまんま、山の中です。

すぐ先に開けた展望地があるので、休憩はそちらでとることをおすすめします。

視界が開けて気持ちのいい場所です。座りやすい岩を探して休憩しましょう。

天狗岳とかも良く見えるはずですが、この日は全く見えませんでした。

ここから高見石小屋までは緩やかな下りになります。

樹林の中の道でときどき滑りやすい岩があったりするのでちょっと慎重になります。

途中、ずいぶん昔に倒れたのであろう大きな根っこももうだいぶ苔むしていました。

高見石小屋 森の中のおしゃれカフェ

一時間ほど下ってくると、おしゃれなカフェ、ではなく高見石小屋が現れます。

広いテラス席などもあってとっても雰囲気がいいです。

ここの高見石小屋「あげパン」が名物ということなので、小腹も減っているし休憩することにしました。

あげパンは5種類くらいの味から選ぶことができ、「きなこ」と「ココア」をチョイス。

季節限定の「いちごのソーダ」も購入しました。

かわいいあげパンにほっこりです。

ついさっきまで苔むした樹林帯を歩いていたのに、急にカフェでティータイムな気分にさせてくれます。

白駒池からだと往復で1時間ほどです。このあげパンを食べるためにハイキングに来る人もいるようです。

この小屋の裏手に高見石があります。

てっきり大きな岩がドーンとあるのかと思っていましたが、岩場の展望地のようです。

白駒池が見えました。この日一番の展望がこれでした。

この後は白駒池へと下山しました。

白駒池のほとりには「白駒荘」というもう一つの山小屋があります。

昔ながらの山小屋の本館と、平成30年に建てられたばかりの新館とがあります。

入り口からちょっとのぞいただけですが、ケーキなども販売していて山を歩いてきたままの恰好で入るにはちょっと躊躇してしまうような、ピカピカに新しい雰囲気でした。

まとめ

  • 一日を通して山はうっすらとしたガスに纏われて展望はききませんでしたが、苔の森を歩くことで緑に癒される山歩きとなりました。
  • この日歩いたコースはそれほど高低差がなく歩きやすいと思います。
  • 無料の駐車場はメルヘン街道沿い、麦草峠にあります。
  • 無料駐車場の標高は約2120mあります。街の気温とだいぶ違うので特に車中泊する場合は暖かくしてきましょう。
  • 白駒池まであまり歩きたくないという人は有料駐車場が近くておすすめです。
  • 白駒荘ではボートの貸し出しも行っていて、白駒池でボートに乗ることができるようです。

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