乗船したのは2020年12月24日
クリスマスイブです。
出航は大阪南港発17:55です。朝自宅を出発して寄り道しながら向かいます。
もくじ
道の駅 四季の郷公園
さんふらわあの乗り場に行く途中、ちょっと寄り道です。
和歌山県和歌山市にある「道の駅 四季の郷公園」は「FoodHunter Park」という別名があり、広い敷地の中に売店と、おしゃれな食堂が併設されています。
道の駅の切符の購入とスタンプを押すために立ち寄ったのですが、よくある道の駅というよりは公園の中の施設という雰囲気があります。
小雨の平日ということもあり閑散としてはいましたが、現在、絶賛大人気のキャンプ(おしゃれなキャンプね。)やグランピングを意識したような雰囲気が漂っています。
売店で道の駅の切符を購入し、スタンプは食堂にあるということなので行ってみると、「食堂」と呼ぶにはとってもおしゃれな、木を活かした気持ちの良い空間がありました。
入り口近くには石窯で焼いたパンやコーヒーが販売されており、奥が食堂メニューを扱っているようでした。
ちょっと休憩しようかとメニューを見てみると、ややお高めの印象です。
石窯で焼いたというパンが美味しそうだったので、店員さんおすすめの「あんバター」と「あげあんぱん」をチョイス。セルフで無料のお茶があったのでそれをいただきました。
どちらもとっても美味しかったです!
外に簡易的なインディアン風?テントが数張りあり、デイBBQができそうなかんじではあったのですが、メニューや説明書きがなく(どこかにあったのかもしれませんが)わかりにくく、使えるのか、ただのオブジェなのか、ちょっと中途半端なものに感じました。
売店で大きな肉やソーセージを販売していたので、それを購入して気軽に手軽にBBQができたら楽しそうですよね。
ただ、夏にオープンしたばかりですし、コロナのせいでちょっと開発が止まっているだけかもしれません。せっかく素敵な雰囲気なのでこれからに期待したいところです。
「月化粧」ファクトリーで工場見学
道の駅からフェリー乗り場に向かう途中、偶然通りかかりました。
道の駅などでも見たことがある「月化粧」というお菓子。ざっくり言うとミルクまんじゅうです。
優しい甘みが美味しいですよね。
その「月化粧」のお店ですが、大きな看板に「ファクトリー」と書いてあります。良い予感しかしません。
ハンドルを握るAnkoに「ねえっ ここ寄っていこう!」と強引に提案します。
店内は広く、「月化粧」や和菓子のほかに洋菓子を扱うコーナーや月化粧グッズを扱うコーナーもあります。カフェもあるようです。
ちょうどクリスマスイブということもあり、ケーキを購入するお客さんで賑わっていました。
店の奥を見ると「工場見学」という文字があります。受付の方に聞いてみると10分から15分ほどの所要時間で、最後に焼き立ての「月化粧」を試食できるとのこと。しかも無料です。
さっそく申し込みます。
5分ほど待っているとミニシアターに案内されました。ここで「月化粧」についてを映像で学びます。
子供連れに向けて作られた施設のようで、全体的にかわいらしい雰囲気です。
上映が終わると、「月化粧」の製造工程の現場をガラス越しに見学できたり、この「月化粧」を販売している「青木松風庵」の歴史を学べたりします。そして、最後にセルフでコーヒーやお茶を飲めるコーナーが用意されていてそちらで「できたての月化粧」をいただくことができます。できたてはとっても美味しくてできることならおかわりしたかったくらいです。
売店の方では、この日は伊右衛門の抹茶を使ったお茶の味の月化粧のB品が破格値で販売していたのでそちらを購入しました。これも美味しかったです。
さんふらわあ「きりしま」の出航
今回乗船する「さんふらわあ」は志布志行きの便です。「きりしま」という船に乗船しました。
大阪南港から鹿児島県の志布志まで583㎞、15時間の航海が始まります。
初めてのフェリーではありませんが、初めての「さんふらわあ」です。船旅は非日常の世界、やはりワクワクします。
出航時間が近づくと、船員さんが銅鑼を鳴らして歩きます。
デッキに出てターミナルの方を見てみると、スタッフさんたちが青いLEDのライトを持って大きく手を振りながら見送ってくれていました。
見えているかは分かりませんが、こちらからも大きく手を振りかえしました。
けっこう長いこと手を振ってくれているようでした。嬉しいお見送りです!
さんふらわあ「きりしま」のレストラン
船内は、それほど多くの人は乗船していない印象です。
感染症の対策はしっかりしています。
レストランに行ってみます。
賑わっていましたが、混雑しているというほどではありません。
食事中にマスクを入れておくためのマスクケースが配られていました。素晴らしい配慮です。
入り口の方と、奥の方では雰囲気も違い、好みの席を選ぶことができます。
奥の方は海外からの方に喜ばれそうな桜の絵画が飾られて華やかな雰囲気があります。そちらの窓際の席にしましたが、夜なので景色は見えません。窓からの冷気がちょっと寒かったです。
使い捨ての手袋をして料理をとります。
メニューは、和洋中といいろいろあります。「りゅきゅう」という大分名物になるのでしょうか?刺身を漬けにしたものです。とても美味しかったのですが、もともとそれほど多く入っていたわけでもなく、一度なくなったら二度と補充が無くて残念でした。試しに出してみたものだったのでしょうか?ほかに刺身としてはぶりの刺身があったのですが、このぶりがとろけるようにとっても美味しくて、何度おかわりを取りにいったことでしょうか。
あとからサーモンの刺身が出てきていたので、それもしっかりいただきました。ただ、いつもならサーモン大好きなのですが、このときはぶりの美味しさの方が勝っていました。
さんふらわあのバイキング、どんなものだろうかと思っていましたが、こんなに美味しいぶりが食べられたので大満足です。
あのぶりを食べるためにまたこの船に乗りたいとさえ思いました。
ひとつあえて不満を挙げるとするなら、クリスマスイブなので少しクリスマスっぽいメニューがあったら嬉しかったなということです。チキンとかクリスマスっぽいケーキとか。
さんふらわあ「きりしま」の船室
今回は、「プライベートベッド」という部屋を予約しました。
相部屋の16人部屋になります。
この日は16人部屋ですが、Anko&Mochiの2人ともう一組のご夫婦しかいませんでした。気楽に過ごせてよかったです。
コンパクトなスペースが落ち着きます。
ただ、「きりしま」のこのプライベートベッドの造りは、上段の人も下段の人も出入口が同じ方を向いているので、出入りの際におたがいちょっと気を遣うかなという造りだなと思いました。同じグループの人ならいいんですけどね。
以前乗船したことのある「名門大洋フェリー」のプライベートベッド(ツーリストベッド)だと上下で入り口が違う向きに配置してあったので、出入りの際にお互いに気を遣うことなく過ごせてよかったなという印象があります。
プライベートベッドにはテレビがあります。そして布団があります。就寝時は長袖のTシャツだけでも暖かく眠ることができました。さんふらわあのタオルまでありました!
さんふらわあ「きりしま」の大浴場
展望大浴場があります。
船が揺れても対応できるように手すりがあちこちに配置されています。
洗い場は一人ずつ仕切りがあるので使いやすいです。シャンプーとボディーソープが置いてあります。
無色透明のお湯でジェットバスになっているところもあります。
大浴場はちょっとという人のために、脱衣所の反対側には個別のシャワーブースもあります。
ドライヤーはもちろんありますが、脱衣所のほかに各階のトイレにもドライヤーがあるので便利です。
展望大浴場ですが、冬の乗船だと朝しか展望しながらの入浴はできません。
さんふらわあ「きりしま」の凄いところ
この「きりしま」には「SSQ」(Sunflower Smart Quest)という船内の独自wifiのシステムがあり、お手持ちのスマホやタブレットで、映画などを見ることができるというものです。
内容は、飛行機に乗るとモニタが付いていて、それでそれぞれ自由に映画が見られますよね。あれと同様のものが手持ちのスマホでできるということです。
映画も新しめのもの、過去の人気作品など多種多様にあり好みのものを好みの場所で見ることができます。
15時間という航海時間ではありますが、大浴場でのんびりお風呂に入ったり、デッキに出てうろうろしてみたり、売店で買い物したり、寝心地のいいベッドがあるのでぐっすり眠ったりと、飛行機とは違ってやることは多いのですが、それでも映画を1本見る時間は取れるものです。Mochiはこれでずっと見たかった映画を見ることができました。
他にも見たい映画はたくさんあったのですが、翌日からの旅に備えて眠ることにしました。(単純に睡魔に勝てなかっただけ)
まとめ
- 「きりしま」は全体的に豪華な造りで華やかな雰囲気です。パブリックスペースにはあちこちたくさん座るところが設けられていて良いです。
- 部屋タイプはいろいろあるので、お好みの部屋を予約しましょう。
- 予約する時期にもよりますが、早割などいくつか割引プランもあります。
- 今回は、往路を志布志行き、復路を別府発という「マイカー舟游プラン」で予約しました。
- レストランのバイキングは大人ひとり¥2000です。ぶりのお刺身がとっても美味しいのでおすすめです。
- 冬でも船内は暖かいので、長そでTシャツにパーカーを羽織る程度の服装で大丈夫です。
- 荷物は船内で必要な着替えなどのみをコンパクトにまとめて持っていきました。
- 下船の時ですが、階下の駐車場まで下りるエレベーターは行列ができます。歩いて下りるというと階段を案内してくれるのですが、なんと船内にエスカレーターがありました。(徒歩の人はここから乗船するのでしょう)
車旅なのに(船旅です)移動しながらお風呂に入ったり、食事ができたりのんびり眠ったり、こんなことができる移動方法は他には思いつきません。
- お風呂に入って「今、移動中でーす。」
- レストランで食事しながら「今、移動中でーす。」
- 車旅だからこそ一度は体験してほしいカーフェリーの旅です。
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