もくじ
根石岳山荘の朝
朝は5時に電気とストーブが点きました。
この日の日の出は6時です。
準備をして根石岳の山頂に行ってみました。
小屋の泊まっている人はみんな朝日を見るものだと思っていましたが、張り切って準備していたのはAnko&Mochiだけでした。
まあ、寒いですしね。
振り返ると山小屋が素敵に染まっていました。
小屋を出てすぐの時はすっきりした空に日が昇る前のグラデーションが見えていましたが、根石岳の山頂に着くとあたりはガスに包まれて真っ白です。
見れたのはガスの中に浮かぶ目玉焼きのような朝日でした。
天気予報では晴れて風も弱まるとあったので期待していたのですが、これはこれでとても幻想的な朝です。
小屋に戻るとすぐに楽しみな朝ごはんです。
ごはんのお供が並んだようなメニューなので、ごはんが進みます。
おかわりもして力を付けましょう。
この時間に小屋での気温測定があり、外気温は-4.5度でした。
この時期にしてはとても低い気温だとのことです。
朝食のとき、テーブルのポットから水筒にお湯をもらえます。急須からお茶にして入れました。
朝食を済ませ、準備を整えたら出発です。
小屋番さんたちは皆親切で小規模で居心地のいい山小屋でした。お世話になりました。
根石岳山荘から硫黄岳
小屋の外に出ると青空が広がっていました。
まずは昨日通った簑冠山の分岐に行き、そこから夏沢峠を目指します。
樹林帯の中の道で時折、浅間山や野辺山方面が見えます。
朝の空気の中、気持ちがいいです。
ゆるく下って樹林帯を抜けると夏沢峠です。ここに立つ2軒の山小屋、やまびこ山荘とヒュッテ夏沢はどちらも休業中です。
外のトイレも使用不可でした。
夏沢峠は本沢温泉から登ってくる道との合流地点です。
休憩している人も多くいました。
爆裂火口壁が目の前です。迫力!
ここをすぎるといよいと硫黄岳への登りになります。
爆裂火口に沿った急登、一歩一歩と登るごとに景色が広がっていきます。
北アルプスや中央アルプスがはっきりと見えました。
ぐるりと大展望!
足元はサクサク、ギシギシと雪の感触が楽しいです。
そして徐々に爆裂火口が近づきます。
火山には畏怖の念がありますが、地球の膨大なエネルギーを感じられるような荒涼とした風景には圧倒されるものがあります。
振り返ると天狗岳もよく見えます。
登山道には爆裂火口に沿ってロープが張られて、近づきすぎないようになっています。
そのロープも凍り付いて重そうです。
硫黄岳への上りは急ですが、雪も柔らかかったので登山靴だけで上れましたが、下りはチェーンスパイクがある方が安全です。
上に見えるケルンを目指して登ります。
この日の失敗はサングラスを忘れたことですね。照り返しが眩しかった~。
硫黄岳山頂
硫黄岳(標高2760m)に登頂しました!
山頂はとても広々しています。
ここから見る八ヶ岳の主峰赤岳はかっこいいですね。
そして、爆裂火口のふちを歩けるようになっていました。
楽しい天空の散歩道ですが、爆裂火口を堪能できるのは先ほど歩いた登山道の方かなと思います。
硫黄岳から横岳へ
横岳へ
硫黄岳より横岳方面に20分ほど下ったところに硫黄岳山荘はあります。
ここで硫黄岳のバッジを購入しつつ休憩しようかと思ったのですが、天気よし、時間もあるので横岳まで行ってみることにしました。
硫黄岳山荘からチェーンスパイクを履いて登り始めると、積雪が多くなりすっかり雪山のようです。
もふもふの雪が楽しくてたまりません。
まずは台座ノ頭、ここに登るとこれまで全く見えなかった富士山がドーンと正面に姿を現しました。
やはり夢のように美しい山です。
ここを過ぎてまず現れるのが「カニの横ばい」と地図に書かれているところ。
足元も鎖もしっかりあってアスレチックのようで楽しいですが、慎重に。
ここを越えたところにあるはしご、一歩目がやけに高くてMochiにはキツイと思っていたところ、どうやらそれは積雪期用のはしごで奥に別のルートもありました。
そして横岳山頂(奥ノ院)標高2830mに登頂です!
奥ノ院とありますが、とくにお社などもありませんでした。
もう少し先の三叉峰(標高2825m)にも登頂してきました。
少しづつ赤岳が近づいてきますが、ここで折り返しです。
北八ヶ岳のほうはよく歩いて、ようやくここまで近づきました。
そう決めたわけではないのですが、北から徐々に赤岳に近づいてきていてよやくここまで来ました。
この先はまた今度ですね。
なかなか主峰に登れません。
硫黄岳山荘
下山途中、また硫黄岳山荘によって名物の「あげもち」をいただきました。
甘く香ばしくてとても美味しかったのですが、それより驚いたのがauペイを使えたことです!
山小屋も進化していますね!!
大きくて立派な山小屋です。
トイレを借りるのに靴を脱がなくていいのが嬉しいです。
下山は赤岩の頭経由で
再び硫黄岳の山頂に登ってから、赤岩の頭に立ち寄ります。
オーレン小屋や赤岳鉱泉の分岐のところにあるちょっと小高いところです。
最後に山を眺めるポイントですね。
ここからはオーレン小屋に向けて樹林帯の下りとなります。
歩く人が多かったので、足元の雪はよく踏み固められています。
日影はカチカチになっていて滑ることもあるのでチェーンスパイクが安全でした。
山の上でのんびりと遊んだために、下山したのは遅い方でした。
駐車場まで戻ると他の車はほとんど帰った後ということもあり、後続車もなくゆっくり注意深く安全に、無事穴だらけの林道から生還することができました。
まとめ
- 今回歩いた桜平を起点として天狗岳や硫黄岳を目指すルートは山小屋が1時間ごとくらいにあるので安心感があります。
- それぞれの小屋には美味しい名物メニューがあるのでそれを目当てに登るのも楽しいですね。
- 山バッジは夏沢鉱泉、根石岳山荘、硫黄岳山荘は同様のタイプのもの。オーレン小屋は他でもよく見るタイプの山バッジを扱っていました。
- この日はチェーンスパイクで安全に歩けましたが、寒くなる時期はどの程度の雪があり、装備はどの程度が必要かを確認してから向かいましょう。
もみの湯
下山後の温泉は「もみの湯」を利用しました。
洗い場の数もじゅうぶんあります。
内湯と露天風呂どちらも広いのでのびのび入浴できてリフレッシュできます。
サウナもあります。
入浴後に休憩できる部屋も広くて、床暖房が暖かくて長居したくなります。
食事処はランチタイムのみの営業でした。
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