富士山 五合目で遊ぼう

富士山は遠くから見る山、もしくは山頂に登る山。どちらかだと思っていませんか?

もくじ

富士山の5合目とは

五合目というと富士山の登山口、山頂に向けて登山を開始するところという印象ではないでしょうか。

吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートと4つのルートがありますが、山頂へ登らずに5合目だけでも楽しむことができます。

山頂まで登ることのできる期間はだいたい7月中旬~9月の中旬の短い間だけです。

しかしそのマイカー規制が始まる前後、5合目までの道路が開通してからマイカー規制が始まるまでの間、自家用車で5合目まで行くことができます。

特に、富士登山が終了しマイカー規制が解かれてすぐのころは、雪もなく場合によっては紅葉もはじまり、おすすめです。

富士スバルライン五合目 御中道

スバルラインは富士山五合目に行く道路でとしては一番有名ではないでしょうか。

そんな富士スバルライン五合目に山頂を目指す登山道とは別に「御中道(おちゅうどう)」という道があります。

御中道とは、その昔は富士山を3回登頂した人しか歩くことのできなかった修験の道のことです。

というと、険しい道を想像しがちですが、御中道は登山道とは別で、五合目を水平に富士山の周りを歩く楽ちんな道です。

ただ、その昔は富士山の周りをぐるりと一周で来たのではないかと思いますが、現在では奥庭への分岐までしか歩けません。

五合目には御中道の案内板もありますよ。お店が賑わっている方と反対側のあたりです。

御中道を歩き始めて少しすると、富士山が見えてきます。

御中道は植物が生えることのできる境目のあたり(森林限界)を歩く道です。

奥庭への分岐の近くに東屋があります。そこで休憩するのもいいですし、もう少しだけ御中道を進んだちょっと広いところでレジャーシートを広げてのんびりするのもいいかと思います。

ここまで40分くらいです。

天気がいいと、富士山はもちろん南アルプスの山並みまで見えます!

以前はもっと先の大沢崩れまで歩けたようですが、今は行けません。

時間と体力にちょっとだけ余裕があれば奥庭までちょっと下ってみましょう。

奥庭への途中、スバルラインを横断します。ここにも駐車場とトイレとバス停があります。

奥庭には「奥庭荘」があり、土産物の購入や食事ができます。

暑かったのでコケモモジュースをいただきました。美味しかったですよ。

奥庭は富士山というよりも、ここに集まる鳥を撮るカメラの人たちが多くいました。

皆さん水場などに焦点をあててじっと鳥を待っているようでした。

奥庭からの景色もいいですよ。

そして来た道を戻ります。

疲れた人は、お庭の駐車場のバス停からバスで五合目まで戻ることもできます。

ただし、バスの本数が限られているので注意が必要です。

奥庭の道

スバルラインの五合目から奥庭まで、往復で歩いて約4時間くらいです。

御中道ハイキング、おすすめです!

富士スバルラインは唯一の有料道路です。

ちなみに料金は往復で普通車2100円 軽自動車・バイク1680円 自転車200円 です。

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須走口五合目 小富士と幻の滝

須走口五合目へは「ふじあざみライン」を通ります。

「道の駅すばしり」の横からスタートです。

スバルラインと異なり全体的に急こう配です。途中に立ち寄りポイントは特になく、一気に五合目まで登ります。

こちらもマイカー規制期間はシャトルバスを利用することになります。

小富士と幻の滝は真逆の方向にあります。

小富士

営業している小屋の前を通って山頂への登山口へ向かいます。

階段がありますが、開山期間以外はその手前にガッチリとバリケードがあります。

小富士へはその手前、バス停のような小屋?のすぐ裏を右手に進みます。

アップダウンの少ない、森林浴のような道を20分ほど歩いて行くと、ポコッと石が積んである荒涼とした場所に出ます。

ここが小富士です。

小富士

砂礫のなだらかな丘陵からは山中湖や河口湖方面が見渡せます。あいにくこの日はガスが多めでよく見えませんでした。

幻の滝

上段の駐車場の奥がスタート地点です。

最初はちょっとだけ森の中を歩きます。

涸れた沢を渡ってちょっとだけ登ると、視界が開けます。

雲の上を歩いているような気分になる解放感のある道です。

やがて大きな沢のあとのような場所に出ます。

滝があってもよさそうな雰囲気ですが、カラカラです。

幻の滝の出現期間は、先ほどの看板では5月中旬から6月初旬とありましたが、その年の雪解けの速さや天候に大きく左右されます。

出現する時間は、日が当たって雪が解けてくる午後の時間帯がいいとのことです。

この日は5月23日です。時間も頃合いです。

最後のチャンスかなと思って来てみたのですが、滝は現れず。

沢沿いを少し登って行ってみたのですが、

水が流れるところなのか、滑り台のような筋がありました。

幻の滝は毎年出現する場所や形が変わるとのこと。

上から下りてきた人に、この沢沿いにだいぶ登っていくと少しだけ水の流れがあると聞きました。

今年の幻の滝の出現はもう終わりのようですね。

この一週間前には見られたそうです。

期間限定の絶景はタイミングが難しいですね。

この日の午前中はガスで真っ白でしたが、この時間には雲海が見られるようになりました。

須走口五合目にのトイレは有料です。200円/回
小屋で食事をすると、店内のトイレを無料で使わせてくれたりします。

景色を楽しみたい人には小富士、富士山の荒涼とした雰囲気を楽しみたい人には幻の滝をおすすめします。

でも、時間があれば両方行ってみてください。

滝が無くても楽しいハイキングになりますよ。ただ、ついつい上へと歩いてしまうので登りすぎに注意です。

富士宮口五合目 宝永山

富士宮口にある宝永山というのは宝永4年の噴火で誕生した富士山の側火山です。山頂の標高は2693mあり、火口の中を歩いて行く光景はちょっと異世界のようです。

宝永山へは富士山の開山期間中以外でも登ることができます。

富士宮口へは富士山スカイラインを通ります。通行料金は無料です。

マイカー規制中は水ヶ塚公園の駐車場までなりますが、それ以外の開通期間は五合目まで自家用車で行くことができます。でも、あまり早い時期だと雪がある可能性もあるので、富士登山が閉山してマイカー規制が解かれてすぐくらいがおすすめです。

六合目に2件の小屋があり、6月下旬から10月下旬あたりまで食事や土産物販売をしています。そちらからの道もありますし、五合目の駐車場からの道もあります。途中で宝永山への分岐になるので、どちらかを登りで、どちらかを下りに使うといいと思います。

五合目の駐車場から六合目までは約20分。

六合目から宝永山の山頂までは約1時間半ほどです。

登山道は宝永第一火口のど真ん中を行きます。どこかの惑星のようなSFっぽい光景です。

足元が富士山特有のジャリジャリしていて、登りが一歩踏み出すとちょっとジャリっと戻るような感じなので少々登りにくいですが、頑張ってください。

火口を登りきると、馬の背と山頂への分岐に出るかもしれません。見上げると山頂が見えるので行けけるんじゃないかと錯覚してしまいそうですが、実際は遠くてきついのでダメですよ。

訪れたこの日はたっぷりと雲海の出ている日でした。

雲がなく、景色を見渡せるのもいいですが、どこまでも広がる雲海もまた素晴らしいです。

宝永山のあたりは時々、落石があり、場合によっては大きな岩がゴロゴロと転がってくることもあるので注意しながら歩きましょう。

下山したら水ヶ塚公園に寄って富士山ソフトクリームを食べましょう。

まとめ

  • 富士山は遠くから眺めるか、山頂を目指すか、どちらでもなく五合目だけでも十分楽しめる山です。
  • 体力がある人におすすめ⇒宝永山
  • 体力に自信がない人におすすめ⇒小富士、幻の滝
  • 景色を楽しみたい⇒御中道
  • 富士スバルラインは有料道路です。時間の制限もあります。
  • どの道も開通期間、マイカー規制の期間があるので確認してから行きましょう。
  • 富士宮口五合目のトイレは2021年時点では仮設トイレです。
  • 富士山を丸ごと眺めたいという人には紅葉台と三湖台がおすすめです。

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