これは2015年夏のことです
どこの山に登ろうか、どこで車中泊しようかと楽しみにしていた夏休みです。
もくじ
尿管結石って男性がなるものですよね!?
このときのMochiは30代後半でした。中年といえば中年かもしれませえんが。
夏休みに入る少し前、たまたま年上の知人の旦那さんがちょっと前に尿管結石になったことが話題になり、「まったく、うちのダンナったら痛い痛いってもう情けなくって~」とかいう話に、「あっ うちのダンナもそれあった~」と、またまただいぶ上の年代の方々が盛り上がっておりました。
その話を聞きながら、それなりの年になった男性には割と多いことなのかな~と、体内に石ってどういうこと?とりあえず痛そうだなって人ごとに思っていました。
元気いっぱい火打山に登ってきたはずだけど
自宅から天気を見つつ移動し、北アルプスの泊りでの登山の予定を変更して、翌日「火打山」に日帰り登山をすることにしました。
ということでこの日の夜は、火打山登山口である笹ヶ峰駐車場で車中泊することにしました。
立ち寄った道の駅で美味しそうなとうもろこしを仕入れたので、Anko&Mochiとしては珍しく夕飯は自炊でした。

パスタを作って食べたりと、楽しい思い出として残っています。
標高の高いところにある駐車場なので、涼しくて良く眠れました。
そしてここから時系列で振り返る 尿管結石が発覚するまで
5:30 登山開始です。朝の空気が気持ちよい。

山頂までのコースタイムは4時間50分、往復で9時間近くかかる予定です。
この日は雲が少なくて、とてもいい天気でした。
7:45 火打山の山頂が見えてきてはしゃいでいます。

8:15 高谷池ヒュッテで休憩します。栄養補給をしてトイレを借りました。
9:00 最高の景色を見ながら幸せに浸っていました。

時間がたつとともに日差しが強くなり気温があがり、すれ違う登山者とかわすあいさつも「暑いですね~」と言うような日でした。
10:00 火打山登頂です。この日のランチにとラーメンを持ってきていたのですが、暑さのせいか食欲がわかずMochiはあまり食べられませんでした。
もしかしたらこの辺りから少しずつ調子が悪くなっていたのかもしれません。

下山したらかき氷が食べたいね!なんて話をしながら元気に山を下っていきました。
14:30 無事に下山、駐車場に戻ってきました。駐車場のトイレを使ったとき、なんとなく尿が赤っぽく見えたのですが、トイレ内が暗かったのと、汗を大量にかいたあとは尿の色が濃くなるのできっとそれかなと思いました。(今思うとこのときも血尿ですね)
15:00~15:30 妙高高原へ移動し、「いもり池」のほとりの「妙高高原ビジターセンター」へ。
15:30~16:45 入浴「ランドマーク妙高高原 温泉カフェ」へ。Mochiはこのとき、脱衣所の温度が凄く暑くて不快感を感じていました。でも、まあ夏だし、まあまあ混雑しているし。こんなものなのかなと思いました。
16:45~17:30 食事「ランドマーク妙高高原 温泉カフェ」のセルフ形式の食堂にて。Mochiは食事中になんとなくだるさとお腹に不快感を感じてトイレに。そうしたら真っ赤な血尿が出ました!
えっ どういうこと??

なんだかとってもだるいから、先に車に戻ってるね。
これ片付けておいて・・・

えー ぜんぜん食べてないじゃん。
眠くなったのかな。しかたないな~
そこまで体調が悪いようには見えない。というか、Mochiは眠くなるとちょっと不機嫌になるので、Ankoはまたそれかなと思ったようです。
今朝は早かったしね。
17:20 食堂を出てすぐ、まさかの痛みで目の前のベンチに座り込む。
まず、食堂を出てすぐにこれまで感じたことのない強い痛みをわき腹の奥の方に感じて目の前のベンチに座り込んでしまいました。痛みで動けず、Ankoが食事を終えて出てくるのを待ちました。
なんだろう・・・食あたり?右ってまさか盲腸?盲腸だったら入院かな?・・・痛いに苦しみながらもさまざまな要因が頭をよぎりますみ
Ankoが「あれ、まだここにいたの?」って言いながら食堂から出てきたので、「動けない・・・」としがみつき、なんとか車に向かいます。
Ankoが不思議そうな顔をしています。まだMochiが本気で苦しんでいるとは思っていないようです。
17:30 建物の玄関を出たところで、更に痛みが激しくなり、目の前のベンチに倒れこむ。
座った姿勢も辛くて倒れこんだまま悶絶する様子を見て、ようやくAnkoはMochiの非常事態に気がつきます。
まあまあ若く?て、まあまあ細身でまあまあ健康的に生活している女ですが・・・?まさかの
Ankoは素早く何かの検索とどこかに電話をしたあと

今から見てくれるっていう病院を見つけたから行ってみよう!

Anko~ 頼りになる~(心の声)
必死の思いで車に乗り込み20分ほどで病院へ。
18:00すぎ 着いたのは町の小さな診療所でした。
到着して車を降りると、多少の痛みはありますが、さっき悶絶していたのはウソだったかのように歩けます。
今思うと、車に揺られて石の位置が変わったからでしょう。
痛む場所を聞かれて、わき腹のあたりと答えると先生は首をかしげて「そこに臓器はないんだけどなあ」と。
エコーを見ながら先生が発したまさかの言葉
「あ~石があるねえ。きっとこれのせいだろう。」
Ankoも呼ばれて一緒にエコーを見ながら説明を聞きます。
「これは尿管結石だね。7mmくらいかな」

そんなバカな!それって中年を超えたオジサンがなるやつじゃん・・・。(心の声)
そして、痛み止めとして、物心ついてから初体験の座薬をもらい・・・。
この時間はもうレセプションが閉まってしまったので、代金は後日届く請求書で振り込むことになり、診療所を後にしました。
道の駅のトイレで一晩悶絶
尿管結石・・・・
信じられない気持ちのままコンビニに立ち寄りました。
とにかく水分をたくさんとるように。ということなので、Ankoはたくさん水を買い込んできてくれたようです。
とにかく水を飲んで石を流しだせば楽になると思い、飲むのですが、のどが乾いているわけでもないのでそんなに飲めません。
たくさん水を買い込んでくれたAnkoに申し訳ないと思いつつ「味のあるものを飲ませてくれ」と訴えました。
車が動き出すと、激しい痛みと共に吐き気が襲ってきました。
なんだろう・・・気持ち悪いというか、わき腹というか、わき背中をもの凄い力でドンっと押されるように吐き気がしてくるのです。こんなことは初めてです。
もう家に帰りたい、そんな気持ちでいっぱいだったのですが、吐き気が酷くてトイレの近くにいたい状態でもあったのでAnkoに相談すると、途中で立ち寄った道の駅のトイレが綺麗だったからそこに行こうかと提案が。
そこは「道の駅 しなの」、つい先日楽しい気分一杯でとうもろこしなどを購入した道の駅です。
トイレの近くに車を停めて、しばらくはトイレと往復していたのですが、吐き気がくるタイミングがだんだん狭くなって、とうとうトイレから動けなくなってしまいました。
もの凄い力で、後ろから絶えずピンポイントでドスッドスッと殴られるような苦痛の時間。
水分はたくさん採らなければという意識はあるので、飲みやすいスポーツ飲料を飲んではもどすというのをもう一晩中・・・。
綺麗なトイレだったのがせめてもの救いでした。ありがとうございました。
苦しみの原因はわかっているので、どんなに苦しくても救急車を呼んだところでどうしようもないと思い、トイレでぐったりと夜を明かしました。
朝になると、座薬が効いたのか、水分をとったことで石の向きが変わったのか、痛みが和らぎ動けるようになりました。
動けるようになったらさっぱりしたくなったので、朝9:00から営業しているお風呂に行きました。
結局、その後自宅に帰ることはせず、座薬をお守りのように握りしめながら観光と道の駅巡りの夏休みとなりました。
まとめ
- 割合は少ないものの、女性でも尿管結石はなります!
- 血尿はすぐに収まりました。
- 石に苦しんだこの日は、登山で大量に汗をかいたのにかかわらず、摂取した水分が少なかったため尿管が細くなり石が引っかかってしまったということもあるようです。
- 石が排出されるまで1週間くらいかかるかもしれないと言われたので、痛みがでそうだったらすぐに使おうと思い常に座薬を持っていましたが、その後、痛みに苦しむことはありませんでした。(最初の3日ほどはあの痛みが怖くて毎晩座薬を使用していました。)
- 翌日は痛みは和らいだものの、頻尿(な気分)でトイレが近くにないと不安だったのでビジネスホテルに宿泊しました。石の刺激のせいでしょうか?
- トイレを気にして水分の摂取を控えることは絶対にいけません。夏でも冬でも十分な水分の摂取を心がけるようにしましょう。
- 吐き気が酷いときは、水よりもスポーツドリンクの方が個人的にはおすすめです。
ちなみに。最初こそ心配してくれていたAnkoですが、尿管結石について調べていくうちに、「生活習慣がな~」とか、「お菓子の食べすぎだからな~」とかと笑いのネタにしてくるようになりました・・・。まあ、命にかかわるものではなかったし復活も早かったけどさあ。
健康くらいしか取り柄のないMochiです。まさか自分があの時あんな場所であんなことになるなんて・・・。