訪れたのは2021年2月6日
久しぶりの連休、雪と手軽に遊びたくて南信州にある「ヘブンスそのはら」を目指すことに。
出発は金曜日の深夜です。夜の高速道路のドライブは集中して走れるので割と好きです。
でも、眠気には勝てずこの夜は「鞍ヶ池パーキングエリア」で車中泊です。コンビニがあること、高台にあり景色がいいことからお気に入りの場所のひとつです。
もくじ
「ヘブンスそのはら」ロープウェイでお気楽登山
「ヘブンスそのはら」は中央道の「園原IC」を降りて5分ほどで到着です。ヘブンスそのはらの営業時間は朝8:30からですが、それより早い時間に当日のゲレンデ状況とともに道路状況もノーマルタイヤでも大丈夫かどうかを載せてくれているので、目安となります。
Anko&MochiのNBOX+は基本ノーマルタイヤですが、このときは天気と道路状況への不安があったためスタッドレスタイヤをレンタルしました。
毎週のように遠出をするとか、住んでる地域が凍結するとかいうことがあればスタッドレスタイヤの購入は必至なのでしょうけど、たまーにしか雪のある地域には行かないので、今のところはレンタルで十分だと考えています。ちゃんと止まる国産の新しめのタイヤを貸してくれるので安心安全です。
結果、この日はノーマルタイヤで大丈夫でした。
「ヘブンスそのはら」はスキー専用のスキー場ですが、スノーシューをする人向けの「スノーシューチケット」というセット券の販売もされています。
このスノーシューチケットは一番高いところにある展望台へロープウェイとリフトを乗り継ぎ往復ができる券となっていて、富士見台高原へはその展望台がスタート地点となります。
チケットを購入したら早速ロープウェイのゴンドラに乗り込みます。
車は下に置いておいて、雪のある山頂にスキー場を作ってしまおうなんて粋なアイデアですね。
駐車場の標高は約800m、そこから標高約1400mのゴンドラ駅まで約15分、ただボケーっと景色を眺めているだけで標高を上げてくれる素晴らしい乗り物です。
天気が良いとゴンドラに乗りながら南アルプスを眺めることができます。
徐々に雪が増えてきて、山の上のスノーワールドに到着です。2日前にそこそこの降雪があったので一面の雪景色が広がっています。
信州といってもヘブンスそのはらはだいぶ南にあるので、雪のコンディションは日によって大きく変わります。
この日はかなり良いコンディションのようです。
富士見台高原へスノーシュー
ロープウェイを降りたら、まずはゲレンデ横の通路を下ります。
ゲレンデの右のほうに行くときちんと歩行者用の通路があります。ちょっと不思議な感じです。
歩いて下った先にレストランがあるセンターハウスがあります。カレーやラーメンいろいろあるようです。
ここでトイレを済ませて、第2リフトに乗ります。
第2リフトから見えるコースは中、上級者向けのコースで、すいすいとスキーをしているのが見えます。気持ちよさそうです。
Anko&Mochiは以前は少々スキーをしたんですけどね、ファンスキーという短いスキーなんですが、楽しかったのですがここ数年は全くスキー場に行けなくなってしまって。
久しぶりに見るゲレンデとスキーヤーに心を奪われ、どうしてスキーを持ってこなかったんだという後悔の念が浮かんできます。
第2リフトを降りるともうスキー場のトップです。
展望台の入り口には下りのリフトの最終時間の注意書きがあります。
注意書きには最終は15:30とあります。
リフトの運行時間表には16:00となっていたのですが、まぁこのご時世だから時短営業なのかなと納得したのですが、この30分の誤差に後に苦しめられました。
展望台からの景色を眺めるために来る観光客もいますが、富士見台高原への入り口はこの展望台の横にあります。
この時点で11時を過ぎていました。コースタイム的にはギリギリのところです。
まずは、もっさりした雪道を少し下ると林道に出ます。
萬岳荘まではこの林道を歩きます。
道は1本で、踏み跡も多いので迷うことはありません。
足首ほどの雪がありますが、たくさんの踏み跡でラッセルされている状態なのでつぼ足でも歩けます。
雪道を歩くことはなかなかないのでテンションが上がります。
つぼ足やチェーンスパイクでも大丈夫そうですが、ふかふかの雪ですしせっかく持ってきたのでスノーシューを履きます。
履きなれないので最初はちょっと歩きにくいですが、踏み跡から外れてふかふかした雪の上を歩いたりもできるので楽しいです。
でも、時間が限られているので、先を急ぎます。
雪の上を歩く感触を楽しみながら、のんびりおしゃべりしながらのスノーシューハイクのイメージでいたのですが、時間を気にしてひたすら前へ、前へと進みます。
それでも木々の隙間から南アルプスが見えるので、嬉しくなります。
風もほとんどなく、青空の下で最高のスノーシュー日和です。
日の当たり具合で、モナカ状だったり、サクサクだったり、ふわふわだったり感触が楽しいです。
歩き始めて1時間ほどで神坂峠に着きました。ちょうど風の通り道のようで、雪が飛ばされてカチカチのツルツルに凍結していました。スノーシューで問題なく通過できました。
Mochiはこの辺りから足に違和感を感じていました。ちょっと靴紐をきつく締めすぎたかな?
ここから少し行くと萬岳荘があります。冬季トイレが使用できるので安心です。
ここでチョコレートを食べて、富士見台高原の山頂を目指します。
ここに来るとすれ違う人も多く、足元を見ると、チェーンスパイク、10本爪アイゼン、MSRの高級スノーシュー、ワカン、と人それぞれでおもしろいです。
実はAnko&Mochiのスノーシューは、登山向けではなく、平地で遊ぶ用のものです。ちょっとスノーシューをやってみたいという軽い気持ちで選んだものです。富士見台高原までなら問題なく使用できました。
ただ、足に違和感を感じながら歩くMochiの足取りが重たく見えたのでしょうか、アイゼンを履いて下山してくる人に「それ、重い?」と聞かれました。他のスノーシューを使用したことがないので比べようがないのですが、MSRなどに比べたらきっと重いんだろうなと思い、「重いですよー。」と答えておきました。
かかとの違和感がだんだん痛みへと変わってきました。
これまで、登山していて靴擦れを感じても、結局はちょっと赤くなっている程度のものでした。
だから今回のこの痛みもきっとその程度だろうと思い、山頂を目指しました。
最高の雪山散歩道があります!! 景色が開けてきて風も出てきましたが、青と白のコントラストが美しすぎる!!
これ以上ないくらい最高の天気、最高の見晴らしの富士見台高原の山頂、標高1739mです。
南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、全部見えます!素晴らしい見晴らし!大パノラマです!!
でも、富士見台という名前なのに富士山は見えないところなんですよね。その昔、富士教信者が富士山が見えたらいいなという願望から名がつけられたということらしいですけど。なんだそれ。
そして、100名山のうち23座が見えるそうですが、どれがどれだか・・・。
本当ならここでのんびりとカレーうどんやらコーヒーやらと休憩する予定だったのですが、(寝坊したのが悪いんですけどね)時間に追われてますので、ひとしきり眺めたら下山です。
そして(Mochiの)苦行が始まる...
最高の散歩道を萬岳荘まで戻ると、どうにもかかとの痛みが酷くなったMochiはとりあえず絆創膏を貼ることにします。時間がないのでこのまま行こうかとも思ったのですが痛くて痛くて・・・。
そーっとソックスをめくって驚きました。見たこともないくらいに靴擦れしています。しかも両足!!
500円玉サイズでペロリンと厚剥き状態...
あんまり見ないようにして、もっていた「キズパワーパッド」を貼り歩き始めます。
「キズパワーパッド」を貼れば痛みが消えると思ったのですが(そういうCM見たし・・・)あんまり変わりません。持っていたキズパワーパッドは靴擦れ用ではなくちょっと小さかったのが良くなかったようです。
それでも15:30のリフトに乗らなければと、頑張って歩きます。
コース自体は林道ですし、上り下りがあるとはいえ傾斜はとても緩やかです。Anko&Mochiのスノーシューでも十分に楽しめるほどのものです。しかし、このときのMochiにはこれまで経験したことのない過酷な道のりに感じられました。(日頃の運動不足もあるのだが。)
行きのときはそれほど遠く感じなかった展望台から神坂峠までの道のりも、帰路では永遠に続くんじゃないか、リフトも間に合わなくて歩いて下山することになるんじゃないかとマイナスイメージばかり考えながら必死に歩きました。
かかとが痛くてもう泣きそうです。
迷いましたが、履いていたスノーシューを脱いだら軽くなった分だけ足が楽になりました。ふわふわの雪の上は埋もれて歩きにくかったですが、チェーンスパイクをつける時間も惜しかったのでそのままずっとつぼ足で戻りました。
展望台に着いたのは15:15ころ。間に合ってよかったーとまた泣きそうになりました。でも、間に合うようにと頑張って戻ってきたのに、リフトは終了する気配はなく、実際は16:00が最終のようでした。
山に入る人には早めの時間を伝えておかないと危険という考えからの最終15:30という案内なのでしょう。
まとめ
- 冬の富士見台高原への登山口はいくつかありますが、雪山初心者の方には「ヘブンスそのはら」からがおすすめです。
- 「ヘブンスそのはら」をスタートする場合は、下りのリフトの時間に追われないために早めにスタートすることをお勧めします。(早めのスタートは山の基本でしたね。)
- 「ヘブンスそのはら」ではスノーシューのレンタルもあります。
- 今回は行きませんでしたが、スキー場内に「いわなの森」というスノーシューのコースがあり、奥に池があったりと、こちらも楽しそうです。
- 「ヘブンスそのはら」からスタートすると、登山道と言えるのは萬岳荘から上です。あとは林道です。
- 2021年はスノーシューチケットにはJAF割もモンベル割もありませんでした。
Mochiの反省
- 車に戻ってソックスを脱いでみると、萬岳荘で張った「キズパワーパッド」は傷口に対して小さ目だったせいか、ずれてしまっていました。だから貼っても痛かったんですね。
- 両足ともに10円玉より大きめにベロンと剥けてしまっていました。
- 足に違和感を感じた時点で、靴紐を緩めたり、早めに絆創膏やテーピング等を貼るなどして防止策をとることが必要ですね。
- 今回は、時間に追われていたので余裕がなく、このまま我慢して行ってしまおうとしたことで重症化してしまいました。
- そもそも、寝坊してスタートが遅くなったのもいけません。
- 靴擦れした時用の大きめの絆創膏の用意もありませんでした。
この後、昼神温泉に行ったのですが、絆創膏が入浴の途中で剥がれてしまい、もの凄くしみて、誰もいないことをいいことに、一人で大騒ぎしながら体を洗い、息を殺してお湯に入りました。両かかとなので、手で押さえようにもうまくいかずに激痛だったのが、そのうち慣れて痛くなくなったのです。もしかして昼神温泉のお湯は傷口にとてもよく効くお湯なのでしょうか?一度出て入るとまた痛むのですが、不思議でした。
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