立ち入ることのできない「神宿る島」世界遺産「沖ノ島」を見るために

訪れたのは2019年12月27日

2017年に世界遺産へと登録された「沖ノ島」は福岡県の遥か沖合にある小さな島です。

世界遺産としては「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産のひとつとして、世界文化遺産に登録されました。

世界遺産に登録されるところは、自然や歴史などとても魅力的な場所でもあるので、訪れてみたくなります。

それに、「神宿る島」とか、「海の正倉院」とかもう、聞くほどに興味をそそられます。

もくじ

世界遺産の島 沖ノ島に行きたい!

沖ノ島へ行ってみたい。どうやって行けるのかな?と思って調べてみたところ・・・。

行けないんですね。なんと女人禁制の島だそうです。Mochiは入れないようです。

世界遺産に登録される以前は、女人禁制の伝統は守りつつ、毎年200人程度に制限しつつ、現地大祭の際に一般人が上陸できる機会があったようですが、2018年からは一般人の上陸は全面禁止となったようです。

沖ノ島は「神宿る島」で島全体が御神体になるようです。

沖ノ島に行くことはできませんね。

では無人島なのかというと、現在は宗像大社の神職が交代で沖ノ島に滞在しているとのこと。

そんな神秘に包まれた島は魅力的でますます興味が湧いてきます。

宗像大島とは

福岡県の宗像市と沖ノ島とのあいだに「宗像大島」とういう有人島があります。

「神宿る島 沖ノ島」そして、「神守る島 大島」とも言われているようです。

この宗像大島には沖ノ島とともに世界文化遺産の構成資産として登録された場所が二か所あります。

一か所目「宗像大社中津宮」

二か所目「宗像大社沖津宮遥拝所」

「沖津宮」というのは宗像沖の「沖ノ島」のことになります。

その「中津宮」を遥拝する場所ということは・・・。

そうです!沖ノ島に渡ることは不可能ですが、目で見ることは可能のようです。

ただ、「宗像大社沖津宮遥拝所」から「沖ノ島」は直線で49㎞離れているとのこと。

天気と条件が良い日でなければ見えないようです。

それでも、見えるのならば見てみたい!

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宗像大島に行ってみた!

宗像大島へと渡る船は神湊港から出ているので、朝一番の船に乗ろうと、車中泊した道の駅むなかたをやや寝坊気味に出発します。

車で走ること約5分。近いです。

寝坊したのと、駐車場がよくわからなくてウロウロしてしまいました。

駐車場は、渡船ターミナルの建物の手前にある有料駐車場を使います。

料金は1日駐車しても300円程度だったと思います。

駐車して、急いでターミナルへ行き乗車券を購入します。

乗船はすでに始まっていました。

けっこうたくさんの人が乗り込んでいきます。さすが世界遺産の島だなと思いきや、よく見ると釣り道具を持っている人がほとんどのようです。

宗像大島まで乗船時間は約25分です。

Anko&Mochiは船に乗りたがる割には船が苦手だったりするので、2階のデッキにスタンバイしていました。ところが出航してすぐに船員さんが来て、「ここだと波をかぶるから中に入った方がいいよ。」と忠告してくれました。

たしかに風はやや強めだけれども、この高さまで波がくるのかな、と思いながらしぶしぶ船内へ入って行くと、乗客であふれている感じだったので、通路?のあたりの窓側にいることにしました。

船内に移動してすぐに湾から外海にでたのですが、これが予想以上に揺れに揺れて・・・。

船員さんの忠告は本当でしたね。

窓から遠くを見つめながら。自分自身に「ぜんぜん平気だよ~」って言い聞かせていました。

ずっと楽しみにしていた宗像大島でしたが、上陸してしばらくは2人して船酔いでボケーっとふらーっとしていましたね。

たった25分しか乗っていなかったんですけどね。

宗像大島を歩いて散策してみた

レンタサイクルもあるようですが、Anko&Mochiは歩きます。

ターミナルに島内のMAPがあるので、貰っていきましょう。

まずは港からすぐのところにある、世界遺産を構成しているひとつ「宗像大社中津宮」にお参りします。

ここの左右に七夕の「織姫様」と「彦星様」を祭ってある社があります。

そちらも興味深いところなので、足元に気を付けてぜひお参りしましょう。

正面の階段を上って本殿にお参りしたあと、神社の裏手からトレッキングコースが続いています。

ちょっと雰囲気のある鳥居をくぐってスタートです。

まずは御嶽山展望台を目指します。

トレッキングコースは意外にもきれいに整備されていました。

韓国が近いためなのか、九州の各地には「オルレ」と呼ばれる韓国人が設定した(?)トレッキングコースがあり、この宗像大島も「オルレ」のひとつのようです。

トレッキングコース沿いにはこのような「オルレ」の目印のリボンもつけられています。

御嶽山展望台からの景色はとても気持ちの良いものなので、宗像大社中津宮へのお参りをしたあとで、この展望台までを目指す人も多いのかもしれません。

宗像市方面が神々しかったです。

漠然とですが、「沖ノ島」はとても貴重な島なので、「宗像大社沖津宮遥拝所」まで行かないと見えないと思い込んでいました。

なのでこの日、この宗像大島での最終の目的地として「宗像大社沖津宮遥拝所」を考えていたのですが、なんと、この御嶽山展望台に到着して見渡した時点でもう「沖ノ島」が見えてしまいました。

ちょっと自分の目を疑ってしまいました。

いや、しかし、天気の良い日しか、条件の良い日しか見ることができないということなので、嬉しいことなのですが、驚きました。

しばらく眺めてから、再びトレッキングスタートです。

まず、風車展望台を目指しました。MAPには牧場と記載があったので、牛や馬でもいるのかと思ったのですが、冬だからなのか、この日はなにもいないようでした。

綺麗なトイレがあり、使用可能でした。

砲台跡もあります。

ここから馬蹄岩を目指しました。

馬蹄岩へ続く道

「馬蹄岩」までの道はこれまでとガラリと雰囲気が変わり、荒涼とした感じの風景が広がった中を歩いて行く感じがよかったです。

肝心の馬蹄岩については、どれがそうなのかよくわからなかったです。

次に目指すのは三浦洞窟です。

灯台の近くからこんなところを海に向かって下ります。

「三浦洞窟」については、歴史的背景を踏まえていろいろと考えさせられる場所でした。

灯台を外から見た後は、帰路の船の時間を考慮して車道メイン後半遊歩道を小走りで「宗像大社沖津宮遥拝所」に向かいました。

ありがたいことにこの日はずっと「沖ノ島」が見えていたので、ここを訪れることができたことに感謝しつつお参りすることができました。

ここから港まで緩い下り坂を歩いて20分ほどでした。

港の近くに美味しそうな食堂があったのですが、13時のフェリーに乗りたかったのであきらめました。

朝より風が弱くなったので、帰りは2階のデッキで気持ちよく海風を受けながら戻ることができました。こうすれば酔いません。

「沖ノ島」を深く知りたい!!

宗像へ戻ったら「宗像大社 辺津宮」に参拝にいきました。

「沖津宮」「中津宮」「辺津宮」で三神だそうです。

この辺津宮にある「神宝館」にはあの「沖ノ島」から発見された宝が展示してあるので、立ち寄らないわけにはいけません。

そして、宗像大社の駐車場の反対側に「海の道むなかた」という無料で入館できる施設があります。

ここに3Dで見られるシアターがあります。その映像で「沖ノ島」について気になっていた「神職」のことや「島のこと」など様々なことを知ることができて、なかなか興奮しました。

沖ノ島や宗像大社を知るにあたって欠くことのできない施設なので、ぜひ立ち寄ってじっくり見ていってほしいです。

無料の施設なのにガイドの皆さんも親切でしたよ。

まとめ

  • 世界遺産の島「沖ノ島」へ行くことはできませんが、「宗像大島」から遥拝することができます。
  • 宗像大島へのフェリーは25分ほどの乗船時間ですが、風の強い日は揺れるので船が苦手な人は気を付けましょう。
  • 宗像大島での散策はレンタサイクルもありますが、徒歩でしかいけないところもあるし、島内はアップダウンもあるので徒歩での散策をおすすめしたいです。
  • 宗像大島へ行く際は、お店が少ないので、飲み物や食べ物は前もって準備して行くのが良いでしょう。
  • 島内は観光バスもあるようですが、冬の間は運休のようです。
  • 謎の青いリボンはトレッキングコースの目印。
  • 宗像大島の散策は冬でも十分楽しめました。
  • 時間があるならぜひ「馬蹄岩」に行くことをお勧めします。雄大な景色です。
  • 宗像大島へのフェリーは車も乗ることができます。(時間による)
  • 「宗像大島」へ行く時間がなくても、「宗像大社」「神宝館」「海の道むなかた」はセットでぜひ!
この時の車中泊場所
  • 「道の駅むなかた」
  • 広い駐車場で全体的にフラットです。
  • きれいな道の駅です。
  • 野菜や魚や地元のいろいろなもの、品ぞろえがとても豊富な印象です。
  • こちらで「もちパイ」というものを食べました。パイ生地の中にお餅やあんこが入っいて新食感でとてもおいしかったです。
  • 旅の最後の方に立ち寄って、ここでお土産を買うのにもいいなと思える道の駅です。

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